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Kirsten Taylor
New Zealand Health Shop社長

勝亦 秀彰
Whitireia New Zealand
Bachelor of Applied Arts 留学生

大塚ゆかり
National Technology Institute学生 ほか

Vol.54 時代を飾るキウイ レスミルズ・ボディジャム・ディレクター

Rachael Newsham(レイチェル ニューシャム)さん Rachael Newsham(レイチェル ニューシャム)さん
ボディコンバットディレクター/BODYCOMBAT Program Director

いつも自然体で、フレッシュでいること。それが美しさを保つ秘訣。

「ボディコンバット」というプログラムをご存知だろうか? これは1968年、オークランドに誕生し、今や国際的ブランドにまで成長したスポーツクラブ「レスミルズ ワールド・オブ・フィットネス」が発信するグループフィットネス・プログラムの一つ。キックボクシング、ムエタイ、空手、テコンドーといった格闘技の動きを取り入れ、音楽に合わせて体を動かす有酸素運動だ。一度このプログラムを受けると、また受けずにはいられない──そうした人が後を絶たないボディコンバットの魅力は、シンプルな動作を基本としながらも音楽と絶妙にマッチした振り付けのおもしろさ、また、3ヵ月に一度、新しいバージョンがリリースされるという新鮮さにある。ハイインパクト・エアロビクスの「ボディアタック」、筋力トレーニングの「ボディパンプ」、ダンス系エクササイズの「ボディジャム」など、ほかの全7つのプログラムとともに世界約55ヵ国で展開され、日本でも高い人気を誇っている。
そんなボディコンバットのトップトレーナーが、イングランド出身のレイチェル・ニューシャム。パートナーのダン・コーエンとともにプログラムディレクターを務めている。スラリと引き締まったボディとチャーミングな笑顔が印象的なレイチェルに、女性なら誰もが憧れる「健康的な美しさ」の秘訣を教えていただこう。

レスミルズ・ボディジャム・ディレクターBrigit Blair(ブリジット・ブレア)さん【Profile】
イングランド出身。26歳。高等教育でパフォーミングアーツの学位を取得した後、18歳でフィットネス業界へ。スポーツマネージメントを学び、インストラクターとして経験を積む。ボディコンバット、ボディアタック、ボディジャムの英国マスタートレーナーを経て、2004年4月、ダン・コーエンとともにボディコンバットのプログラムディレクターに就任。ダンとは公私共によきパートナー。
Les Mills Auckland World of Fitness
186 Victoria St., Auckland City
Tel.09-379-9550
www.lesmills.co.nz
www.lesmills.com

体を動かすことと音楽が大好き

私が生まれたのはイングランド北西部にあるプレストンという町です。母はホッケー、父はサッカーと、両親ともにスポーツに親しんでいた影響か、子供の頃から体を動かすことが大好きで、じっとしていられない性分でしたね。放課後は大抵、何かしらのアクティビティに参加していましたよ。陸上競技や水泳の大会に出たり、ダンススクールに通ったり。音楽にも興味があったので、ピアノも習っていました。

16歳から18歳までの高等教育では、パフォーミングアーツを専攻。演技、歌、ミュージカル、ダンスなどのクラスを取り、ディプロマを取得しました。そして卒業後、地元のヘルスクラブに就職。会社が費用を出してくれたので、働きながらトレーニングコースに通い、スポーツインストラクターの資格を得ました。 フィットネス業界に入ったそもそものきっかけは、母の勧めがあったからなんです。私が14歳の時、母がエアロビクス・インストラクター養成学校の案内をもらってきて、「レイチェル、あなたはエアロビクスの先生になるといいわよ」って。でも当時はまだ遊びたい盛りだったし、習い事もたくさんしていたので「嫌よ、そんなの」って断ったんです。でもそれから4年後、高等教育を終える頃に、また母が今度は新聞でヘルスクラブの求人広告を見つけてきて。母は私の天職を最初から見抜いていたのかしら?(笑) そのヘルスクラブに入社したから、今の私があるのですものね。

パフォーミングアーツを勉強していたので、ミュージカル女優になりたいという夢も持っていました。「ミス・サイゴン」、「レ・ミゼラブル」、「ライオンキング」といったミュージカルに夢中になってね。ただ、女優という職業は不安定でしょう。美しくてスタイルが抜群で、歌もダンスも上手な女優志望なんて星の数ほどいますから、定期的に仕事が入るという保障なんてない。私は18歳になって、これ以上、親に学費を出してもらうなど、金銭的な負担をかけたくなかった。だから、自分自身が楽しめて、自分のお客様もハッピーにできる仕事、つまり「フィットネス業界」の道を選んだのです。

ベストコンディションを保つことが重要

スポーツインストラクターとして働き始めて少し経った頃、近くのスポーツクラブでボディコンバットのマスタークラスが開かれることを聞き、レッスンを受けに行きました。その時、インストラクターとして教えに来ていたのが、現在、私とともにプログラムディレクターを務めるダン・コーエンです。 そのクラブでボディコンバットのインストラクターを探しているというので、クラス終了後その場で名乗りをあげて採用されました。キックボクサーだったダンからいろいろなテクニックを教わったんですが、私には格闘技の才能があったみたい(笑)。上達が早かったので、ほどなくトレーナー(インストラクターの指導を行う人)になり、その上の指導官であるマスタートレーナーに昇格しました。そして、レスミルズの本部があるニュージーランドで、ボディコンバット部門の欠員が出たことを知り、ダンと一緒に応募したのです。世界各国から応募があり、その数はたいへんなものだったらしいですから、選ばれたことを本当に誇りに思います。

就任が決まってオークランドへ移る時は、家族や友人たちとの別れがつらかったですね。それでもボディコンバットのトップになることは大きな目標でしたから、環境を変えることに不安はありませんでした。それからもう一点、父に後押しされた面もあります。というのは、私が18歳、弟が15歳のときに父が亡くなったんです。すごく悲しかったけれど、自分を奮い立てるモチベーションにもなりました。人生は一度きり、明日は何が起こるかわからない、だから人生を精一杯生きよう、どんなことにも怯まずに挑戦しようって考えるようになったのです。

オークランドに移住してから、仕事にますますやりがいが出て、多忙かつ充実した毎日をおくっています。プログラムディレクターはボディコンバットのすべてを決めなくてはならないので、やるべきことが山積みなんですよ。通常のレッスン以外にインストラクターの教育も行いますし、国内外への出張も頻繁だし、3ヵ月に一度、新バージョンの発表もありますでしょ。まさに体が資本なので、コンディションを保つことには人一倍、気を遣っています。
アスリートは普通、スポーツごとにシーズンがあるから、それに向けて体をつくっていけばいいですよね。レスミルズはオフシーズンなしの年中無休なので、いつでも臨戦態勢(笑)。ただ、365日スーパーフィットというのは無理だし、かえって健康にも悪いので、新バージョンのリリースに合わせて調整するようにしています。リリース時に全世界のインストラクターに配布するためのDVD撮影があるので、その際にベストコンディションでいられるようにね。
リリース時はレッスン数も増えるし、撮影後にはインストラクター教育のための出張も入るので、どうしても痩せる、というかやつれちゃうんですよ(笑)。ですから出張から戻ったらウエイトトレーニングを軽めにし、レッスン数を減らし、マッサージを受けて体を休めます。そして一息ついたらまた次のリリースに標準を合わせて徐々に体をつくっていくという感じです。

美しさの秘訣は自然体でいること

レスミルズの会員さんなどから時々「体重をキープするためにダイエットしているの?」と聞かれることがありますが、特に食事制限はしていないんですよ。ただし、適度な食生活を心がけはています。 1日3食キチンと採り、間食はまずしません。チョコレートが好きだし、赤ワインも飲むし、ピザも食べるけど、どれも大量摂取はしませんね。また、毎日、水をたくさん飲み、必ず野菜を採るようにしています。それから肉もね。体を動かす仕事だから、蛋白質を多めに補給しないといけないんです。DVD撮影の前には、プロテインシェイクもよく飲みますね。また、ビタミンのサプリメントも愛用しています。

ニュージーランド暮らしで太ってしまう日本人女性がいるようですが、こと食べることに関しては、神経質になり過ぎないほうがいいと思います。例えば、アイスクリームが大好物という人がいたとしますね。そういう人が「もうアイスは食べない」と決めてしまうと、それがストレスになってよくないでしょう。我慢した反動で、ある日、山のように食べてしまうかもしれない。「ジャンクフードや高カロリーのものは一切ダメ!」ではなく、少しなら構わないんですよ。そのほうが食欲を制御できますから。
そして、痩せるためにはエクササイズも有効ですが、こちらも楽しんでできるレベルくらいにとどめておくべき。苦しみながら運動しても長続きしないし、効果も半減してしまいます。
私自身は「自然体がいちばん」だと感じています。夏は暑いから多少痩せるものだし、冬は寒さに耐えられるよう若干、脂肪がつく。私は職業柄、体のラインを出すことが多いけれど、「いつもパーフェクトな私でいたい」とは考えていません。今年の自分はこう、来年はこうという風に、変化してしかるべきでしょ。ニュージーランドのライフスタイルにも「自然体でいること」は合っている気がします。
私はニュージーランドがとても気に入っているので、これからもずっとオークランドに住んで、ボディコンバットをより素晴らしいプログラムにするよう、全力を尽くしたいですね。そして、常に成長し続け、フレッシュでいたい。そのためにも継続的に新しいことに触れ、学び、取り入れたいんです。それが外見のみならず、内面的にも美しくいられる秘訣につながるのではないかと思います。

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