Vol.52 自由時間 ニュージーランド留学を経てJTB就職 |
英語や専門分野の勉強、ニュージーランドならではの体験、就職のための資格を取るなど、読者のみなさんの夢の実現を応援するイーキューブが今回ご紹介するのは、ニュージーランド留学を経て現在JTBで働く加藤祐介さんと林桃子さん。ニュージーランドのメイン産業でもある、花形の旅行業界で海外就職という、多くの人が抱く夢を実現させた2人にその成功の秘訣を聞いてみた。そして、みんなの憧れのJTBのオフィスを少し覗いてみよう。
加藤 祐介:1978 年生まれ。東京出身。高校卒業後、ニュージーランドへ渡航。IPC卒業。IPCではツーリズム専攻し、3年生の時にオーストラリアにあるIPCのブリスベン校で1年間 勉強。日本で旅行会社HISに就職し、窓口業務を担当。2002年にJTB ニュージーランドに就職。企画商品(パッケージ、メディア)の英文日程表作りを担当。趣味はサーフィン。
林 桃子 :1979 年生まれ。兵庫県出身。松蔭大学・英文科卒業。大学2回生の時、クライストチャーチで1ヶ月間語学留学。大学卒業後、ニュージーランドの専門学校で英語とツーリズムを 学ぶ。2002年JTB ニュージーランドに入社。レストラン、アトラクションなどの予約手配及び予約全般の最終チェックを担当。趣味はお菓子作りと水泳、家事一般、車の運転。運転するのも助手席に乗るのも大好き!
加藤 祐介 さん
高校を卒業し、ニュージーランドのパーマストンノースにあるインターナショナル・パシフィック・カレッジ(IPC)に進学し、ツーリズムを勉強しました。高校時代英語が一番苦手な科目だったので、それを打開する為に留学を選びました。IPCを選んだ理由は、最初は環境学が学べる学校を探しており、その学科があったということと、英語で勉強するのに際し、英語の出来ない学生のために1年間の強化プログラムがあったためです。ですので大学1回生の時は、IPCの日本人のみの英語強化クラスで英語の勉強をしました。英語については、1年目である程度喋れるようになったので、2年目から、寮生活をしていたのをホームステイに変 えました。IPCは当時日本人が8割くらい在籍していたので、極力日本語環境をシャットアウトするためにホームステイにしたことがとても英語力を上げることに役立ちました。また地元のサッカーチームに入って地元の友人を増やし、無理矢理英語環境に自分を入れるようにしました。私自身が人とコミュニケーションを取るのが好きなのも良かった点だと思います。また大学2回生でも、英語クラスでの勉強も続け、英語の他にビジネス、環境学、国際関係など様々な学科を学びました。勉強を進めていく中で、旅行業界で働くことに興味を持ち、3年目からはツーリズムを専攻にすることにしました。現在でも勉強して役に立っていることは、お客様は10人10色なので、固定観念を捨てて接客をしなさいということです。飛行機でビジネスクラスを利用したお客様だからといって、ニュージーランドに着いた時に良いホテルに泊まって、良い食事をしてという訳ではなく、そのお客様は狭いシートが大嫌いで、旅行が楽しければ宿はどんなに安くても良いという 人もいるからです。 ニュージーランドで就職
IPCを卒業後、日本で旅行会社に就職しました。日本の旅行業界はとても忙しく、また日本で働いていた頃は丁度アメリカでテロのあった時でしたので、お客様の旅行のキャンセルが続いていた頃でもありました。そして日本で1年半働いた頃にニュージーランドでの生活が懐かしくなり、ニュージーランドへワーホリで戻ってくることにしました。 ニュージーランドのゆっくりとした時間の流れが好きだったのと、英語を使える環境で働きたかったからです。働くことを目的として戻ってきたので、渡航直後から仕事を探し始めました。そんな時、私の友人の友人が仲介役となってJTBの社員の方と会う機会を作ってくれました。そして、2回くらいその方と会った後、履歴書を会社の人事担当に渡してくれるということになりました。その後、面接となり採用となりました。私がJTBに就職した時は旅行業がとても忙しく、ちょうどスタッフを必要としていたので、タイミングも良かったのだと思います。面接では英語と日本語で、生活習慣や趣味、仕事に対する意気込みなどを聞かれました。 テクニカルなことは何も聞かれていません。業界経験者といっても日本とニュージーランドではフィールドが全然違うのは面接官も承知の上だったのではないかと思います。 JTBニュージーランドにとって必要な人は、この国が大好きな人じゃないかと思います。最終的に絶対にお客さんにその気持ちが伝わるはずなので。 ニュージーランド留学の成功の秘訣は? 人、自然と戯れる。学校で勉強するのも重要ですが、卓上の勉強より会話重視です。ニュージーランド人は奇策な人が多いので兎に角外に出て話す。臆さないことが成功の秘訣です。
林 桃子 さん
大学2年生の夏休みを利用して、初めて1ヶ月間の語学留学のためにニュージーランドへ来ました。その時、出会った人も良く、ニュージーランドにとても良い印象がありました。就職活動の時期が来て、将来を考えた時に、大学では英語を専攻していたので、もう一度海外で英語の勉強がしたいと思い、ニュージーランドは治安も良いし物価も安く、勉強をする場所に適していると考え、大学卒業後に再びニュージーランドへ来ることにしました。またその時、将来に旅行関係の仕事をしたいとぼんやりと考えていたこともあり、 オークランドにある専門学校AIS・St Helens(AIS)で、初めに3ヶ月間語学の勉強をした後、同校の旅行観光学科で1年間勉強しました。殆どの他の学校では同じ内容のディプロマコース を修了するのに2年間はかかりますが、AISは1年で同じ資格が取得できるということでAISに決めました。 ニュージーランドで就職
AISを修了後、英語と旅行の知識を活かしたかったので、日本に一度帰国し、直ぐにワーホリで再びニュージーランドに戻ってきました。そしてニュージーランドに着いた翌日にJTBの求人募集の広告を見て、履歴書を送りました。募集広告には、経験者募集とか社会経験のある人など色々な条件が書かれていました。私は社会経験が無かったのですが、面接を受けることができました。ニュージーランド人のマネージャーと私の当時の上司が面接官で、面接の質問ははっきりとは覚えていないのですが、きっちりと仕事を すること、残業もしなくてはいけないこと、社会経験がない私でしたが、日本でホテルやレストランでの接客経験があるのはよいと言われたのを覚えています。 入社して、私の面接をした当時の上司が、お酒の席で「ももこを採用したのは賭けやった。ももこは社会経験が無かったからな!あはは。でも良かった。」と言われたことがありました。私の場合はなぜ採用になったのかは分かりませんが、現在働いているJTBの社員は旅行業の経験者が多いので、旅行業経験者は優遇されると思います。ニュージーランドで仕事をしたい人は、条件が自分に多少当てはまらなくても、まず履歴書を送ってみるとよいかと思います。私のように社会経験が無く ても採用してもらえるかもしれません。そこには運とグッドタイミングがあるかもしれません。 JTBに入社して4年目 ここまで続いたのは、やはり一緒に働いている人がいいからだと思います。オフィスには社員が50人くらいいますが、社員同士でお誕生日にはケーキを用意したり、仕事の後に同僚と食事に行くのも楽しいです。私の直属の上司は仕事に関してはとても厳しい方です。手配上ミスがあれば厳しく注意され今後同じミスがないように原因を追究します。けれども常に私達を全面的にサポートしてくれるんです。かつて私がした手配ミスで添乗員さんとツアーのお客様に大変なご迷惑をおかけしたことがありました。その時上司が自ら謝罪のため空港まで行って下さいました。とても申し訳なく思いました。「すみませんでした」と私が言った 時に「これが上司の仕事でもあるからいいんだ。でも同じ失敗はしちゃだめだよ。」と言われたこの言葉はいつまでも忘れられません。 旅行業(ツーリズム)を学ぶ留学をしたい、体験したい、資格を取りたい、この分野で仕事をしたいと言う方はイーキューブ留学セクションまで、お問い合わせ下さい。 |