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Vol.18 時代を飾るキウイ -ニュージーランドのフィッシングガイド-

ニュージーランドのフィッシングガイド マレー・ダウニー:Murray Downie
プロフェッショナルフィッシングガイド : Professional Fishing Guide
プロのフィッシングガイドとして、自然環境への配慮は不可欠です。

ニュージーランドのフライフィッシングは根強いファンを持っており、アメリカ、ヨーロッパをはじめ日本からも多くの釣り人が訪れている。対象魚はレインボートラウト、ブラウントラウトであり、その数の多さと大きさで、この国はフライフィッシングの聖地とされている。 しかし、誰もが簡単に釣れるわけではない。全国ほとんどの河川の釣りを管理するFISH & GAME Councilやタウポ地区を管理するDOC (Department of Conservation) は釣り人に対して河川毎に厳しいルールを制定している。また、川が流れている場所が私有地の場合も多く、どこへでも勝手に入って、釣りができるわけではない。そういった障害を気せずに、釣りだけを楽しむことができるようにニュージーランドにはフィッシングガイドという人間が存在している。しかし、その多くはフィッシングガイドの収入だけで生活をすることが困難であるという。ニュージーランドでは一年を通して釣りができるとはいえ、季節による収入の差があることや、1回で案内できるのが3人ぐらいであるため、大人数を相手にできないことなどが理由である。そのために副業を持つ者も多い。また、収入の面から見ればガイド業が副業になるケースも少なくない。 マレー・ダウニーはフィッシングガイド業だけで生計を立てている数少ない一人である。彼はニュージーランド北島の観光地ロトルアから南東に約50キロのところにあるムルパラをフィールドにしている。日本からも多くのつり人が彼を訪れており、日本のフライフィッシング界の著名人達も彼の案内で釣りを楽しんでいる。

ニュージーランドのフィッシングガイド

マレー・ダウニー:Murray Downie
プロフェッショナルフィッシングガイド : Professional Fishing Guide

1956年ファカタネ生まれ。もの心がついたときにはムルパラで暮らす。5歳の頃から釣りに興味を持ち、毎日、川や湖へ通う。フライフィッシングを始めたのは14歳から。31歳でプロのフィッシングガイドとなる。ランギタイキ川でのラフティングボートを使っての釣りはマレーしか知らない絶好のポイントに数多く行ける。その他、湖での釣りやヘリコプターで山中深く入っていく釣りなど、様々なアレンジを提供している。また日本のつり雑誌で活躍するフライフィッシングの著名人は岩井渓一郎、杉坂兄弟、佐藤成史をはじめ、ほとんどの人が彼の案内でムルパラでの釣りを楽しんでいる。

プロのフィッシングガイド
フィッシングガイドとして十分な収入を得るためにはニュージーランドのマーケットだけでは不十分である。そのため、マレーは海外マーケットの獲得に力を注いだ。

プロとしてフィッシングガイドを始めたのは87年からで、31歳の時でした。それまではロトルアやムルパラの森から木材を切り出す仕事や、自動車のメカニックをやっており、その頃は土日や仕事が終わってから釣りに行くくらいでした。
プロのガイドになるにあたり、収入についての大きな不安がありました。ロトルアに住んでいる私の友人でフィッシングガイドをしている人がいましたが、彼はガイドだけでなく、代わりの仕事をもっていました。どちらかと言えばガイドでの収入はその仕事のつけたしの様なものでした。
私の場合はどうしてもガイドだけで生きていきたいと思っていたので副業という退路を絶つことにしました。しかし当然、フィッシングガイドだけでは食べていくことはできません。とはいうもののこれまでのメカニックや森林関係の仕事をしてしまえば雇用されることになりますから、時間的にはどうしてもそちらが優先されてしまいます。また安定した収入になるので自分に甘えが出てしまうこともあると思い、その選択肢は考えないことにしました。その代わりに、鹿や猪のハンティングのガイドもすることにしたのです。これであれば、自然の中に入っている時間も長くできますし、何より仕事をコントロールするのは自分自身ですから、仕事が重なった場合はフィッシングガイドを優先することができるからです。
そして地元の新聞や雑誌にフィッシングアンドハンティングガイドの広告を出したのです。ハンティングに関しては単に鹿や猪を撃つことだけでなく、ハンターの養成コースも設け、森でのキャンプの方法や、狩猟犬のトレーニング方法なども教えていました。
仕事が上手く回るようになったのはガイドを始めてから5年経ったときでした。ガイドとしての名前が少し売れ始め、次第に予約数も多くなってきました。その頃のお客さんは80%以上がニュージーランド人でした。そのため、マーケットの伸びの限界を感じていました。また、圧倒的にハンティングの需要が多かったので、できればフィッシングガイドの比率を上げたいと思っていました。
そこで、アメリカ、オーストラリア、そして日本の旅行エージェントにフィッシングガイドとして、声をかけて回りました。彼らはすでにロトルアやタウポへ毎年多くの釣り人を送客していたので、新しいフィッシングエリアとしてのムルパラを売り込んでいきました。
その結果、海外からの、特にアメリカと日本からの釣り人が増えてきました。その頃、日本ではちょうどフライフィッシングの人気が出てきた頃だったので多くの日本人が新しい釣り場を探していたこともあり、その比率は高くなっていきました。また、一組、一組のお客さんを丁寧に案内した結果、リピーターや口コミのゲストが増えていきました。今では私のゲストの80%がリピーターあるいは誰かの紹介で来たという人です。
私のところに来る、日本とアメリカのゲストの大きな差は年齢です。そのためニュージーランドに来る旅行そのものの形態も違ってきます。アメリカの場合はリタイアした人たちが多く、時間をゆっくりかけてニュージーランドを周ります。そのため、釣りもムルパラで4日、次にタウポで4日、そして南島でも、というような計画を立てる人が多くいます。一方、日本人の場合は20代から40代で、アメリカ人に比べて、若い人が多く、仕事もあるため、3日くらいの滞在で釣りをする人が多いように感じます。

スタイルの研究
海外マーケットの中でも釣りのスタイルが独特である日本人の好みを見つけ出すことに最も時間をかけたという。

日本からのお客さんは私にとって大切です。アメリカ人のお客さんはリタイアした60代後半の人が多いのに対して日本人のお客さんは20代から40代の人が多く、若くて体力があるために2、3時間歩かなければならない山の奥にも入っていくことができます。そのため案内できる範囲が広くなり、私自身も楽しむことができるからです。そういったところは人があまり入らないため、釣り場としてはあまり荒らされていません。ですから他と比べて、数を上げることや大きな鱒が出る確率が高くなります。
日本からのゲストが増え出した頃、私は日本人に合う釣りのスタイルを色々と研究しました。
まずは日本とニュージーランドで使用するフライの重さが違っていました。フライとは日本では毛バリとも呼ばれています。鳥の羽根や動物の毛を釣りバリに巻いて鱒たちが食べている昆虫に似せて作る疑似餌のことです。日本では水面に浮くドライフライを使う釣りが好まれています。しかしニュージーランドでは水に沈んでいくニンフフライを使うことが多く、そちらの方がいい結果を出します。もちろん日本でもニンフフライは使われていますが、ニュージーランドではより重いニンフフライを使います。そのために、フライを投げる方法が少し難しくなります。フライフィッシングではロッド(竿)を何度か前後に振って、釣り糸を鞭のようにさせて少しずつ長くしていき、フライを投げます。しかし重いフライと軽いフライではそのタイミングが変わってきます。タイミングが変わると、糸が絡まったり、間違って自分の体にハリが刺さってしまうというトラブルを起こしかねません。いくら川にいる時間が長くても、トラブルの処理をしている時間が長ければ意味がありません。そこで私はロッドを何度も振らずに、一度でフライを投げ込めるような場所を選ぶようにしました。
これに加えて、日本のゲストが好きなドライフライも川のコンディションに合わせて、いつでも使えるようにしました。そこでガイドをするときには、1本のロッドにはニンフフライをつけ、もう1本にはドライフライをつけ、合計で2本のロッドを持つようにしました。 
このほかに、日本人からの要望で多いことではサイトフィッシングをしたいということです。これは、最初に魚を見つけて、その魚を狙って釣るというフライフィッシングの醍醐味の一つです。水の綺麗なニュージーランドでは比較的、魚を見つけやすいため一日のうちでサイトフィッシングができるチャンスは多くあります。
また、普段日本で使っているフライをニュージーランドで試してみたいと思い、自分のフライを持ってきた人が多かったのですが、多くは使い物になりませんでした。日本で使っているハリが細すぎるからです。そのために魚がヒットしてもハリが曲がったり折れたりして、釣り上げることができないのです。
こうしたことを毎回釣りをする前に、ゲストに話をして理解してもらうようにしました。このコミュニケーションが私とゲストの間の信頼関係を生み、多くの人がリピーターとなっています。中には毎年、あるいは1年に2、3回くる人もいます。今では日本のゲストの割合が約55%を占めています。ついでアメリカの25%、残りがヨーロッパ、オーストラリア、そしてニュージーランドからとなっています。

フィッシング産業の一員
フィッシングガイドは単に釣りの案内をするだけでなく、自分のエリアの自然保護も考える必要がある。そのため常に自然環境を観察して、問題があれば行政を巻き込んだプロジェクトを引き起こすこともある。

FISH & GAME Councilは河川や魚の調査を細かく行い、そこで水質などの問題があればすぐに対処するようにしています。ただ、彼らも毎日ここの川に来て調査をしているわけではないので、限界は出てきます。ところが私達ガイドは毎日のように川に出るのでその変化には敏感です。また問題点も色々と見えてくることがあります。
かつて、私もある問題を発見したことがあります。以前は魚や水生動物が住んでいたところに、まったく生物が見当たらなくなってしまったことでした。調べてみると、ある時期から湖の一部の水が止まってしまい、水の中に酸素がなくなってしまったことが原因でした。そこで、そのエリアにもう一度、魚や水生動物を戻すプロジェクトを計画しました。これをFISH & GAME Councilやロトルアのガイド協会に提案して実行に移しました。これにはBay of Plentyの行政も加わりました。川から水を通すための土木工事が必要となりましたが、1年半かけてプロジェクトを進めました。また、6年前に新しいダムの建設の話が持ち上がったことがありました。そこでも川や湖の自然環境を守るためにガイドやFISH & GAME Councilが行政や建設業者と話し合いを持ち、ダム計画を白紙撤回したこともありました。
私達ガイドが自然環境を守ることはとても大きな意味があります。それは自分の職場を守ることだからです。自然の恩恵があってこそ、ニュージーランドのフライフィッシングは成立するものと思っています。

ガイドの必要条件
マレーの予約は一年前から入ってくる。これはリピート率の高さを物語っている。ついてはサービスの質の高さを証明することにもなる。しかし、その前にもうひとつ大切なことがあるという。

私はこのムルパラで育ちました。ここの川の環境、特にランギタイキ川の、釣り人に閉鎖的な環境は一つの要因です。崖やブラックベリーのトゲに阻まれていて岸から川にアクセスできるポイントは限られています。そのため魚がコンスタントに釣られてしまうことがありませんでした。私はこの川で釣りをするときにはラフティングボートを使うことがあります。ボートで川を下りながらポイント、ポイントで止め釣りをするのです。これらのポイントは岸からは絶対にアクセスできないところも多々あります。ガイドとして、つり人を満足させるには人の行かないポイントへ案内しなければなりません。
そして、川のリサーチです。一年でガイドに出ている日数は年平均150日になります。しかし川へ出ている日数は200日近くになります。それは魚のいる場所を調査する必要があるからです。この季節のこの天候のときは、どの川のどのポイントへ行くかということを常に知っておく必要があります。またそれは一度覚えたらもう終わりというものではありません。自然は常に変化をしますので、それにあわせてポイントも変わります。
また、自然との関わりの中では魚の個体数を減らさないことも大切です。私はガイド中も、釣った魚を持ち帰ることなく、放流するキャッチアンドリリースを推奨しています。そのために魚を傷つけないようにネットを使うことなく、手で取り上げます。また魚を水から出すのも写真を撮るときだけにしています。
こういった、ゲストに釣らせる準備の前に最も大切なことがあります。それはマーケティングです。自分は一体どういった人たちを案内したいのか、キウイなのか、オージーなのか、アメリカ人なのか、日本人なのか、それをハッキリさせ、そこに営業することは大変重要なことだと思います。ニュージーランドでは今でも多くの人がフィッシングガイドを目指しています。動機としては釣りが好きだということや、人より釣りが上手いということでガイドの世界に足を踏み入れようとしますし、実際に踏み入れてしまう人もいます。私もその一人でした。しかし、やはりそれだけでは収入を安定させることはできません。いくら釣ることや、釣らせることが上手くても、世間がガイドとしての自分を知らなければ、予約は入りません。多くのガイドは地元の新聞に広告をだしたり、インフォメーションセンターにパンフレットを置く程度に留まっています。それではマーケットが広がることはありません。ゲストを増やすためには、リピーターを増やしたり、丁寧なガイドが必要なのです。こうした意味でもフィッシングガイドが顧客を獲得するためのマーケティングを考えることは大切なことなのです。

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