Vol.11 自由時間 ニュージーランドでゴルフ留学 |
現在、Auckland University of Technologyのスポーツゴルフコーチングディプロマコースに通っているみおこさん。 小学校からずっと体育が好きな活発な女性として育ち、「好きな事を仕事にしたい」ということから体育の先生になるために大学の体育学部に入学。大学の授業では教育論、スポーツ心理学、スポーツ統計学といった教員になるための知識を勉強して過ごしていた。 そんな大学2年の年末にお母さんが見せてくれた1つの学校案内。それは、みおこさんが小学校の頃、ニュージーランドに来た際に彼女の心に印象深く残った、オークランドの自然、街並み、人々の温かさを思い出させたのであった。
「私の家族はニュージーランドが好きでした。姉は高校生活をニュージーランドで送っていますし、母も英語学校に1年通っていました。母が英語学校を終えて帰国したとき教えてくれたのがAUTのスポーツゴルフコーチングコースのことでした。そのコースはプレーヤーとして、必要なゴルフについての知識はもちろん、教える立場で必要な知識についても実践をいれながら学んでいくコースでした。もともとスポーツが好きで機会があれば何でも挑戦していましたし、ゴルフには前から興味がありました。ニュージーランドはプレー料金も日本に比べて安く、キャディなしでプレーヤーが手引きカートや電動カートを使って気軽にゴルフを楽しんでいる。そんな環境のよさも魅力となり、入学を決意しました。」 02年3月みおこさんは日本の大学を休学してニュージーランドにゴルフの勉強をするためにやってきた。
「2月から授業は開始されていたのですが日本で大学の試験があったため、少し遅れて入学することになりました。到着の次の日からすぐ授業でした。朝、9時前に教室に行くとすでに5、6人の学生が来ていました。あとから私が入学することを先生はクラスの皆に話していたため、すぐに打ち解けることができました。 毎日、経験豊かな先生から教わる事はゴルフだけにとどまることなく人との接し方や考え方と、とても学ぶ事が多いという。
「先生がよく口にする言葉で『Golf is simple』という言葉があります。ゴルフは止まった球を打って穴に入れればいいスポーツですが入れるまでの過程が奥が深くとても面白いスポーツだと思います。『ゴルフのコーチングにおいて、人にゴルフを教えるときにはただ単にゴルフを教えるのでなく、人に合わせてその人のために必要なゴルフを教える事が大事』という先生の口癖は私を初心にかえらせ勉強させられます。先生は人の癖、いいところを見極めて言葉にも気を使い、伸ばすための教え方をしています。例えばスライスになる原因は身体が早く開いたり、クラブのフェイスが開いているからだと原因をわかるまで教えてくれます。 初めてクラブを握ってから半年あまりですっかりゴルフの魅力に取りつかれてしまったみおこさん。持ち前の人一倍の努力でゴルフを極めようとしている。
「放課後はもっぱら練習場に通っています。3時間ぐらいで毎日300から400球打っているでしょうか。いまではすっかり練習場のスタッフとも顔なじみで、たまにクッキーをもらったりします。クラブを換えて、1球1球スウィングを確認しながら打ちこみます。手のひらの豆が何回もつぶれてしまっているので今では手のひらがだいぶ厚くなっています。今年はタイガー・ウッズがニュージーランドオープンに出場した事もあり、そのとき国内はゴルフに注目が集まっていました。ニュージーランドはマイケル・キャンベル、フランク・ノビロといったプレイヤーはもちろん、タイガー・ウッズのキャディであるスティーブ・ウィリアムズといった一流の人達が育った環境です。今は彼らが育ってきたすばらしい環境で勉強できるので練習をしていても楽しいですし、ゴルフに接する事で毎日が充実しています。これからはいろんなコースをまわって経験を積んでいき、もっとゴルフを知りたいと思っています。」 |