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Vol.55 時代を飾るキウイ ニュージーランドの映画監督Toa Fraser氏

ニュージーランドの映画監督Toa Fraser(トア・フレイザー)氏 Toa Fraserさん
作家、映画監督/Writer, Film Director
ニュージーランドの素顔を描いた『No・2』のような映画を世界に発信していきたいです。

去る5月11日から14日まで、東京・六本木にて日本初となるニュージーランド映画祭が開催された。近年の長編話題作5本とドキュメンタリー2本、ショートフィルム8本の全15本(すべて日本未公開作品)が上映され、ロトルアの大地熱地帯「テ・プイア」の協力でマオリの伝統パフォーマンスも披露されるなど、ニュージーランド文化を紹介する絶好の機会となったようだ。
ここ数年、『ロード・オブ・ザ・リング』、『キング・コング』、『ナルニア国物語』等々、大作の公開が相次ぎ、優れた映画人、映画制作技術と魅力的な撮影ロケーションを有する国として、世界の注目を集めているニュージーランド。同映画祭でもオープニングイベントの前売り券が完売し、そのほかの回も大盛況だったことから、いかにニュージーランド映画への認知度が日本でも高まっているかをうかがい知ることができる。
ますます活気付くこの国の映画界で、若手の筆頭株といえるのがトア・フレイザー。初監督作『No・2』は今年のサンダンス映画祭で国際観客賞を受賞。現在、世界各地でプロモーション活動を続ける傍ら、新作の準備も進行中だ。ニュージーランド映画祭参加のために来日したトアは、日本の観客の反応に大きな手応えを感じたと言う。キウイ・エンターテインメントの未来を担うトアに、世界へ羽ばたくニュージーランド映画産業に対する見解をうかがった。

ニュージーランドの映画監督Toa Fraser(トア・フレイザー)氏

Toa Fraser
トア・フレイザー

作家、映画監督 Writer, Film Director

1975年、英国人との母とフィジー人の父との間に、英国で生まれる。89年、家族とともにオークランドへ移住。オークランド大学卒業後、98年に初の戯曲『Bare』を初演し、NZチャップマン・トリップ賞最優秀新作賞と最優秀戯曲賞を受賞。第2作『No.2』は2000年のエディンバラ・フリンジ・フェスティバルで最優秀賞に輝く。05年、自身の舞台を映画化した『No.2』で監督デビュー。同作品は06年サンダンス映画祭で国際観客賞に選ばれた。

文化を超えて伝わる「家族愛」のメッセージ

5月中旬、ニュージーランド映画祭に出席するため、東京を訪れました。以前、大阪に1泊したことはありましたが、日本をしっかりと見る機会は今回が初めてだったので、とても貴重な体験になりました。黒澤明監督のファンなので、ずっと日本に関心を抱いていたんですよ。東京は何もかもが目まぐるしく動いていて、本当にエキサイティングな都市。ぜひまた時間を設けて、ゆっくりと滞在してみたいですね。
映画祭では、僕の初監督作品『No・2』のほか、ヴィンセント・ワード監督と脚本を共同執筆した『リバー・クイーン』も上映され、どちらも大好評だったことを嬉しく思います。『No・2』は3世代の家族をテーマにしたストーリーなので、「大家族」という発想が残る日本の方々には、どこか共通する部分を見出してもらえたのかもしれませんね。映画の上映後にトークイベントと質疑応答があったのですが、観客の皆さんから次々といろいろな質問をいただいて。物語を楽しんでもらえたのだと、確かな手応えを感じることができました。
『No・2』は、これまで日本以外に、アメリカ、メキシコ、スウェーデン、デンマークといった世界各地で紹介され、今後も台湾、オーストラリア、フィジーなどで上映が予定されています。これらの国々はすべて文化背景を異にしていますが、興味深いことに、映画の感想を尋ねると、大体、同じ回答が返ってくるんですよ。「自分の家族を思い出した」ってね。ニュージーランドを舞台に、南太平洋の文化を色濃く打ち出していても、「家族愛」というメッセージは真っ直ぐに伝わるものだと実感しました。

祖母たちから受けた大きな影響

『No・2』を手懸ける原動力となったのは、それぞれに異なるバックグラウンドを持つ、2人の祖母の存在です。僕は英国人の母とフィジー人の父との間に英国で生まれ、14歳の時に家族と一緒にオークランドに移ったのですが、多大なるカルチャーショックを受けましてね。英国とニュージーランドでは、何もかもが違いましたから。
オークランドには椰子の木々が並び、ロマンティックなビーチがあり……。僕はまず、そうした南国風の美しい風景に心を動かされました。そして、英国では親戚も少なく、核家族だったのに、オークランドでは叔父も叔母もいとこも大勢いて、一気に「大家族」になりましたからね。家庭環境も大幅に変化したわけです。両親が移住を決めた理由は、父方の祖母が高齢となったためでしたが、もう1つ、父には僕ら子供たちにフィジーの大家族生活を味わってもらいたいという意図もあったようです。
実際、南太平洋特有の家族関係や目上の人々を敬う気持ちなど、この頃の経験がなかったら、『No・2』が生まれていたかどうかわかりません。また、僕は幼い時分から映画監督になりたいと考えていたのですが、それは母方の祖母が映画好きで、俳優や女優の熱烈なファンだった影響も大きかったのでしょうね。残念ながら映画の完成前に母方の祖母は亡くなってしまいましたが、僕の夢をいちばん理解して、応援してくれたのは彼女でした。ですからこの作品は、祖母に捧げるために作り上げたのだとも言えます。
僕ら家族は、その後オークランドで3年を過ごし、英国に帰国しました。しかし、僕はニュージーランドが大変気に入ったので、一人で戻る決心をしたのです。そしてオークランド大学に入学し、映画とテレビを専攻。卒業後に初演した戯曲『Bare』が国内外で高い評価を得たことで、その後もフルタイムで作家として、また、テレビや映画のメディア業界で働けるようになりました。これは非常にラッキーなキャリア・スタートだったと思います。
『No・2』も、もともとはマデリーン・サミによる一人芝居でしたが、構想の当初から、映画にしたいという希望はありました。お陰さまで舞台が成功し、少し時間はかかりましたが、よいスタッフにも恵まれ、映画化が実現。さらに映画でもいい結果が残せたことに満足していますし、周りの人々にも感謝しています。

活性化するニュージーランド映画産業

この国の映画業界は、ここ5年ほどの間に大きく変わりましたね。最近は特に、映画制作の環境がポジティブになってきていると感じています。
この半年余りの間に国内で封切られたニュージーランド映画は、『No・2』、『リバー・クイーン』、『シオネズ・ウェディング』など、いずれもヒットしています。つまり、キウイたちがより国産映画を求めるようになったということ。さらに言えば、この国と、この国の一員であることに誇りを持つようになった表われではないでしょうか。
こうした国産映画の台頭により、資本や協力を集めやすくなり、映画作りの可能性が広がりました。そして、その根本にあるのは、先駆者たちの努力、とりわけピーター・ジャクソン監督の功績の賜物です。彼らが開いてくれた道を、これからは僕のような若手が確固たるものにしていかなくてはなりません。このいい流れを絶やさないよう、秀逸な作品を作り続けなくては。僕にはその責任があるのです。
ニュージーランドは人口が少ないので、例えばアメリカみたいなわけにはいきません。アメリカは大国で、さまざまな人種が大勢いますから、マイノリティに向けた小作品やインディペンデント映画を撮っても、必ず需要がある。この国にはそこまでのニーズはないので、そういう点では不利かもしれませんね。ただ、その一方で、映画産業自体が国際的なものでもあるため、ほかの分野よりも世界へ羽ばたいていけるチャンスが多いんです。『No・2』のように私的な内容の作品でも、充分、国際舞台で勝負できるのですから。
幸いなことに、この国の映画制作スタッフは優秀で、情熱もあります。また、『No・2』の配役オーディションの際によくわかったのですが、優れた俳優・女優もたくさんいるんですよ。ですから、これからも世界の映画界で活躍する人材が数多く輩出されると確信しています。

ニュージーランドらしい作品を作りたい

現在、抱えている新プロジェクトは3つあります。そのうちの一つは、ティム・フィンとのコラボレーションで行うミュージカル。ティアナという名前の若い女性ポップシンガーを中心としたバンドの物語です。実は、この話が持ち上がったのは2002年のことなんですが、その後、僕が映画制作で忙しくなり、停滞してしまっているんです。しかし、ティムはすでに素晴らしい曲をかいてくれていますから、近々に形にしたいと計画しています。
そのほかの2つは、まだ発表できる段階ではないのですが、一つは映画、もう一つは書籍の企画です。どちらも面白いプロジェクトになりそうで、今からわくわくしています。
今後の目標は、これからもずっとオークランドで暮らして、ニュージーランドらしい映画を撮り続けること。昨年、娘が産まれたばかりなので、子育てのためにも自然が豊かなオークランドを離れることは考えられません。
仕事としては、外国資本の大作やSFXにも興味がないわけではないし、そのような映画をこの国の監督が作ることにも意味があると思います。とはいえ、僕が惹かれるのは個人の声を代弁するようなパーソナルな作品。この国独自のストーリーを、ユニークな切り口で紹介する。そんな映画を生み出して、世界へと発信したいんです。キウイ映画界をますます盛り上げるためには、作品を通して、もっともっとニュージーランドのことを各国に知ってもらうことが必要。僕はその役目を担いたいですね。

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