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Vol.80 Career up in NZ ニュージーランドで心理カウンセラーに

Shizuka Torii 鳥居 静香さん Shizuka Torii 鳥居 静香さん
Psychological therapist

心理の森のガイド、「自分探し」から始まった。

自分とは誰か、どういう人間かを探求し、自己実現に向けてたゆまぬ努力を続けてきた鳥居静香さん。自分の理想への問いかけをし続け、外国人にとって最も難解な分野の言語学、心理学の学位を取得してきた静香さんが、最終的に選びとった職業は心理セラピスト。心理学のプロとしての仕事、やりがい、目標、そしてこれまでの道のりについて、語っていただいた。

ニュージーランド 心理カウンセラー・鳥居静香さん【Profile】
埼玉県出身。1964年4月26日生まれ。青山学院女子短期大学教養学科卒業後、JALフライトアテンダントとなる。結婚を機にニュージーランドへ永住。ビクトリア大学で言語学博士号取得後、AUTで心理カウンセラーのマスターを取得。自宅とオークランド大学で心理カウンセラーとして活躍中。趣味は、クラッシックバレエ、ピアノ、トランピング。

三都を経て 東京–ロンドン–ウェリントン

ニュージーランド 心理カウンセラー・鳥居静香さん

英語を勉強することが学生時代から大好きでした。洋楽はアバを歌ったり、FENを聞いたり、英字新聞を読んだり、たくさん英語を聞いて、英文を読んで英語を勉強しました。英語をコミュニケーションの手段として人と接することのできる仕事に就きたいと思っていました。「女性の理想型は、幸せな結婚をし、幸せな家庭を主婦として築くこと」という保守的な両親の教えにどこかで疑問と反骨心を感じていました。女性もキャリアを追求する可能性があるのではという内なる疼きがありました 。

しかし当時の日本では、女性のためのキャリアサポートの情報も得ることができませんでした。東京の短大を卒業後、JALのフライトアテンダントとなり、ロンドン駐在の機会も得られましたが、私の知的欲求は満たされませんでした。
1991年に結婚とニュージーランド永住の機会に恵まれ、念願の留学をビクトリア大学でできることになりました。将来的にニュージーランドかオーストラリアで日本語教師として仕事をすることを考え、教育学と言語学を専攻しました。始めは、課題のエッセイ、例えば「ニュージーランドの教育政策について-マオリとパケハ(英国系白人)がニュージーランド社会にあたえた影響」などのテーマを与えられて書かなければならず、泣きたい思いもしました。それでも、テーマについて自分で調べ、英語で自分の考えをエッセイにしていくうちに、次第に自分の英語力に磨きがかかってくるのを自覚しました。とにかく勉強することが楽しく、集中したため、学士資格はトップの成績で奨学金を得て、更に専門的なテーマを追求した結果、言語学の博士号を取得できました。

ミッドライフクライシスと心理学との運命的出会い

ニュージーランド 心理カウンセラー・鳥居静香さん

何事にも難しいことに挑戦することが好きで、子育てをしながら研究を続けたのですが、9年後にシングルマザー、かつ資格を活かせる職業につけないという、ミッドライフクライシスに直面していました。あれほどの努力を払って博士号まで取りながら、適職を見つけられない葛藤。そして生活保護を受けるということは、自分が社会に貢献できていないと思い、とても苦しみました。

その苦しみを乗り越えるために、様々な心理学の本を読み、人間の心理について興味を持ち始めました。その折、新聞でライフライン(公共無料電話カウンセリング)のボランティアカウンセラーの募集を知りました。早速、応募して採用され、トレーニングを受けて活動を始めました。電話でニュージーランド人の顔も知らない人と話をし、彼らの悩みを聞くという仕事は、とてもやりがいがありました。また同時に、日本人であることのハンディや罪悪感のようなものも感じました。電話での会話で、お互いが見えず、外国人である私が、ニュージーランド人の悩みを聞いている。もし、私が外国人であることを相手が知ったら、拒絶されるのではないかという思いです。

このボランティア仕事を通して、自分にとっての天職は、心理セラピストであるかもしれないと希望が見え始めました。自分自身の魂の救済のためにもなる心理学のプロとして仕事ができたらと思うようになりました。心理セラピストとなることで、知的欲求と自分の経験を活かして人のためになりたいという欲求のバランスが自分の中で初めてとれる思いがしました。

心理の森を歩む

ニュージーランド 心理カウンセラー・鳥居静香さん

心理セラピストとなるために、AUT(Auckland University of Technology)で、3年間のサイコセラピーのトレーニングを受けることになりました。クラスメイトは、ニュージーランド人学生が大多数で、ごく少数のクロアチア、アルゼンチンからの移民学生が私の他にいました。このコースの優れている点は、心理学を一から学べることと、机上の学問に留まらず、3年間のインターンシップを現場で経験できることです。ですから、卒業と同時に資格が得られ、即戦力として現場で活躍できるだけの実践能力も養うことができます。就職に直結した優れたトレーニングコースが充実している教育機関です。

心理セラピストとしてのトレーニングは、まず自分を理解することから始まります。この職業は、一人間としての自己理解を一生続けることでもあります。自己理解なくして、他者を理解することはできませんし、常に自己も他者も一生を終えるまで経験、年齢を積み重ねて変化し続けるものですから、終わりのない仕事です。
グループで、自分の心の問題を明確に表現する訓練をします。ときに怒り、悲しみ、ショックという感情も出すことも大切で、そうすることによって自分自身の内面の循環を良くすることで、外からの他人の問題、感情を上手く受け止めることができるようになります。日本人は、自分の感情、特に負の感情を外に出すこと、表現することを避け、自分の内に留めることを美徳する文化ですから、これは日本人が不得手とする領域です。また、バウンダリー(boundary)という日本語でいう「自己と他者との間の心理的・物理的領域」という概念を明確に理解することも個人主義の欧米系社会においてはとても重要です。

私が苦労した点は、日本人(外国人)としてのハンディキャップです。英語というハンディキャップに対し、何倍もの努力を積み重ねても、埋められないギャップがある。また、人種の違いからくる見た目の違和感とそれに基づく先入観と偏見に至る所でぶちあたる。ましてや人の心理を取り扱う専門分野では、このハンディキャップは時に深刻な壁として、私の前に長く立ちふさがっているように感じました。「外国人に、文化、考え方の大きく違う日本人に、心理セラピーができるのか、難しいのではないか」という自分自身の不安、相手側の偏見と戦い続けたと言って良いでしょう。 日本人という壁を超えて信用を得るためには、日本人的な地道な努力だけでなく、まずは自分の能力を自分で信じて、それを外にアピールできるスキルを身に付けることも必要でした。

心理カウンセラーは自分の問題解決に繋がる仕事

ニュージーランド 心理カウンセラー・鳥居静香さん

現在、自宅にカウンセリングルームを持ち、クライアントからの予約が入れば、カウンセリングを持っています。クライアントの方は、日本人の方もいれば、地元のニュージーランド人の方もいます。対面の長椅子に腰掛けながらのカウンセリングで、私の理想として人対人との関係を大切にしたいと思っていますので、カルテを取るような医療的行為はカウンセリング中にはしません。クライアントの方の話に集中し、聞いた話は覚えていられるので、メモもカウンセリング中は取らず、その方の話を感情も含めてすべて受け取るという姿勢でいます。家族、友人、職場などでの身近な人間関係で傷付いたことが原因で心の問題を抱えている方が多いので、私が外国人であるということで、かえって身近な人間像に重ねることもなく話し易いということもあるようです。

オークランド大学では、週に3日精神病を抱えている学生さんのカウンセリングの仕事をしています。心身症、分裂症、対人恐怖症など様々な心理的精神的ハンディキャップを抱える学生の方の入学・学費手続きのサポート、学術的な個人サポート、テストへのアドバイス、ケアギバー(世話をする人)との連携など、全面的に彼らの学生生活環境を整えるためのサポート業務に携わっています。

心理カウンセラーという仕事を通して、人対人としてカウンセリングをし、クライアントの方の問題を一緒に解決していくことは、自分自身の問題解決にもつながり、一生にわたる取り組みです。大きな責任とやりがい、達成感、充足感の得られる仕事に携われた今をとても充実していると感じています。いつか一般の方が実践していただけるような心理学の本を出せたらと思っています。カウンセリングには時間もお金もかかりますから、セルフサイコセラピーの指南書のようなものを日本人のために、日本語で出版できたらとの思いも温めています。

心理カウンセラーは経験がものを言う仕事です。Youthline やLlifelineなどのボランティアの仕事で経験を積む事や、自分自身のセラピーを通して、自己理解を深めていく事が欠かせません。それは、セラピストになるためにとても効果的な訓練です。みなさんにはニュージーランドの良さである、自分の感情、欲求、行動をストレートに表現することができる場所で生活、勉強できる恵まれた環境を十分に活かし、今後の皆様の自己実現につなげていただければと思っています。

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