Vol.104 Career up in NZ 2 ニュージーランドSAKE BAR 601マネジャー |
先日発表されたMetro誌のRESTAURANT OF THE YEAR 2010において、並みいる有名レストランのオーナーやマネージャー達を抑えて見事RESTAURANT PARSONALITY OF THE YEARを受賞した緒方元さん。その細やかな心配りに込められた思いをうかがってきました。
大きな意義があるMetro誌の受賞 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
RESTAURANT PERSONALITY OF THE YEARに選ばれた時は自分でも驚きました。有名な方ばかりが名を連ねた中で、日本食レストランが、しかもシェフではなくサービスで選ばれたことの意義は非常に大きいと思います。
賞の選考基準がどういうものなのかは明かされていませんが、メニューにないものをリクエストされた場合も、材料と時間さえあればできる限りNOとは言わない・・・というのが店のコンセプトなので、そのあたりが評価されたのかもしれません。ただ、それができるのは無理をきいてくれるキッチンや他のスタッフの協力あってこそですから、個人ではなく店全体で受賞したと思っています。
きっかけはワーキングホリデーから
ニュージーランドには1999年、ワーホリで来ました。仕事を探していた時にレストランの仕事を紹介された・・・という、ワーホリによくあるパターンです。オーナーがキウィなので英語の勉強にもなる、という気持ちもありました。その後ワークビザをとってもらい、結局そこでホールスタッフとして8年働きました。
忙しい店だったので他のスタッフの目が届かないところをみつけて仕事をするようになったことで、お客様への細かい心遣いという意味ではかなり鍛えられました。また英語の面でずいぶん助けてもらったり、マネージャーの仕事をゼロから教わったりと、本当にいい勉強をさせてもらったと思っています。
求められているサービスを見極めること
お客様がレストランに求めるサービスは人それぞれで、スタッフとのコミュニケーションを楽しみに来店される方もあれば、ご自分たちの世界に浸りたいという方もいらっしゃいます。お食事中にドリンクがなくなった時に、すぐ他のものを勧めてもらいたい方もあれば、放っておいて欲しいという方もいらっしゃる。そこを見誤るとお客様の期待には応えられなくなってしまうので、見極めがとても難しいですね。
これは学校で習ったり、マニュアルに書いてあったりすることではなく、100人いれば100通りのサービスがあるので、現場で経験を積んでいくしかないと思います。今でもわからないことはたくさんありますが、基本的には「自分ならどうして欲しいか?」ということをいつも考えています。個人的には押しつけがましいのが好きではないので、スッと手を差し伸べるようなサービスというのが理想ですね。
当たり前のことをしつづける、という大切さ
どんな仕事でも同じだと思いますが、続けていくということが一番難しいと思います。長く続けていると慣れが生じてついおろそかにしてしまう手順ができ、そのうち「やらないこと」に慣れてしまうために大きな失敗を招く・・・ということがあるのではないでしょうか。当たり前のことを当たり前にしつづけることの大切さをあらためて感じています。
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