Vol.118 英語で学ぶ 1 - ニュージーランドでオーペアしながら英語留学 |
語学留学先のクライストチャーチで大震災に遭った理沙さん。一旦は帰国したものの、すぐに美しい自然の魅力に取り付かれたニュージーランドへ戻ってきた。オーペアとして働き始めて1ヶ月余りの彼女に話を聞いた。
ニュージーランドの美しい自然に魅かれた 高校を卒業した後、看護学校に進学しました。学校は3年間だったのですが、コースがとても大変だったので、2年間で辞めてしまいました。そして家の近くの、幼児や児童の教材を作る会社で、製造に携わるアルバイトをしました。そこには3年間勤めました。 中学生の頃から海外にとても興味があったんです。洋楽が大好きなので当然ながら英語も好きでしたし、人々の生活も、考え方も、文化もまるで違うなんて、すごく面白そうじゃないですか。いつか外国へ行ってみたいな、とずっと思っていました。だから3年間バイトして貯金した資金で、日本を飛び出すことにしました。 インターネットで調べたり、人から話を聞いてどこに行くかを決めました。アメリカは治安が悪くて危なそうだし、イギリスはとても費用が高いし、と消去して、自然がきれいで人が暖かいニュージーランドを選びました。ワーホリ制度があったのも決め手でした。 去年の12月にクライストチャーチに普通に語学留学、という形でニュージーランド生活を始めました。初めての海外、しかも初めて親元を離れたので、最初の頃は毎日ドキドキ、緊張のしっぱなしでした。でもこう見えてもワリと冒険心旺盛なんです。毎日新しいことに出会うのがとても楽しかったです。南島の自然は予想を上回る美しさで、友達と行った、テカポ、ダニーデンのドライブは最高でした。ニュージーランドの魅力にすっかり取り付かれてしまいました。 ところが2月、クライストチャーチ大地震被災。 オーペアとして再びニュージーランドへ。 とりあえず、一旦、日本に帰りました。日本の皆がとても心配していましたし、私自身、このままクライストチャーチにはいられないな、と思ったからです。 でも、帰国して間もなく、再びニュージーランドに来るプランを立てました。今度はオークランドでオーペアをしようと。クライストチャーチにいた時に、オーペアというシステムがあるのを知りました。ホームステイで家事や育児の手伝いをすれば、滞在費が安く済む、しかもお小遣いまでもらえる、なんてすっごくお得!って感じじゃないですか。費用に限りがある私にとってピッタリ。もともと小さい子供は好きで、近所の子やいとこなどとよく遊んだり面倒をみたりしていましたから、家事や育児の手伝いもできる、と思ったのです。 そこで、NZLCの英語+オーペア プログラムを申込み、6月に再びニュージーランドへ。2ヶ月間、フルタイムで英語を学んだ後、8月からいよいよオーペア生活を始めました。 私が今いるお宅は、2歳の男の子がいるシングルマザーの家庭です。朝、起きて朝食の後、床を掃く、掃除機をかける、洗濯物を干す、おもちゃを片付ける、などの家事をします。それからメインの仕事は子供と遊ぶこと。仕事をするのは1日に4時間、と決まっていますから、平日は結構たくさんフリータイムがあります。学校に通おうと思えば、パートタイムで通えますが、私は今は行っていません。ですから、暇な時間はたいてい家にいて、英語を勉強したりインターネットをしたりします。それから、家の近所を散策したり公園でリラックスするのも好き。時に奥さんにお菓子作りや料理を教わったり、食事を一緒に作ったりするのも楽しいです。とても良い経験をしていると思います。 日本でできない経験をする オーペアをするお宅を決めるのにはもちろん面接があります。面接ではその家の人が(たいていは奥さんですが)、仕事の説明をしてくれます。それから、「子供が泣いたらどうしますか?」みたいな質問をされたかな。私は今のお宅とは始めから短期間の契約だったので、次のオーペア先の面接もしました。次は2歳の双子と4歳の子供がいる家庭に行く予定です。 オーペアをしていて困ることは、やっぱり言葉のコミュニケーションが充分でないことです。例えば、子供と公園に遊びに行って、子供がよその子供といさかいを起こしたりしますよね。そんな時、自分が面倒をみている子供に言い聞かせることも、相手の親に文句を言ったり謝ったりすることも思うようにはいきません。やっぱり、英語はできればできるほどいい、と痛感します。微妙な言い回しや慣用句など、その場に適した言葉を、経験するたびに身につけていきたいと思います。 さて、日本ではできないことがしたい、と思って始めたオーペアですが、今のところ、自分なりに順調にいっていると思っています。これからステイするお宅が変わりますが、多分、ワーホリビザが切れるまでずっとオーペアでいるだろうな、と思います。 フルーツピッキングや、ファームステイなんてことも実は経験してみたいのですけれども、それは将来、オーストラリアにでも行ってするようにとっておきます。
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