ニュージーランドのワインやジャム、スキンケア商品等が並ぶショールーム。ここはニュージーランドでの輸出入をコンサルティングするNew Zealand Trade Centreのオフィスだ。日本人スタッフとして働き始めた史佳さん。ニュージーランドと海外の架け橋に、と小柄な身体でアクティブに活躍する彼女。日本や中国、韓国などのアジアマーケットに対して、今後大きな可能性を秘めたNew Zealand Trade Centreのお仕事について伺った。
【Profile】
天満史佳 / てんま ふみか
1978年9月23日生まれ。北海道出身。高校卒業後10年程、音楽業界や出版業界で主にマーケティングを担当。2009年9月ニュージーランドへ。語学学校を経てCPITに進学。昨年2月の地震でCPITが休校になったのを機にオークランドのWhitireiaへ転校。NZ Diploma in Business level6修了。アルバイト期間含め2011年6月からNew Zealand Trade Centre に勤務。趣味は水泳と美味しいカフェ、レストランめぐり。
ニュージーランドトレードセンター
ニュージーランド企業の海外市場に向けた輸出入、海外企業のニュージーランド市場進出をアシストするオークランドの企業です。17年以上の経験と豊富なコネクションであなたの輸出入を全般的にお手伝いします。38 Albert Streetにあるショウルームでもたくさんの輸出可能なニュージーランド製品を展示しています。日本語でお気軽にお問い合わせください。
http://newzealandtradecentre.com/
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毎週のように新しいニュージーランド商品が営業担当から紹介される。 |
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CHCHの地震があった際、Whitireiaの日本人スタッフが親身になってくれた。「安心してオークランドに来て下さい」と言われ、心細かったので本当にありがたかった。 |
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ショールームでは、商品の販売も。ビジネスに携わる人はもちろんだが、旅行者など多くの人が訪れてニュージーランド製品の魅力に触れてほしい。 |
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ニュージーランドには知られざる高品質の製品も多い。これはワサビリキュール。少し高額だがとっても美味しい。 |
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優秀なスタッフがたくさん。色んな国籍のスタッフに囲まれて刺激的な環境。 |
輸出と輸入サポートのエキスパート企業
ニュージーランドには、とてもユニークな商品がたくさんあります。たとえばニュージーランド産の焼酎。これはRed Potatoから日本の焼酎製法技術を元に作られたものです。New Zealand Trade Centreでは、ニュージーランドの中小企業が生産するたくさんの商品を取り扱っています。一部の商品は直接販売もしていますが、基本的に私たちは、輸出と輸入をサポートする立場なんです。たとえば、ニュージーランドの会社が国外に何かを売りたいと思った場合、市場として有力な国、商品を買う側の企業発掘や紹介、また、どのようにブランディングして市場にアピールするのか。売り手と買い手の間に入り、お手伝いするのが私たちの仕事です。逆に、海外から何かをニュージーランドに売りたいという場合は、法律やマーケット情報を元に、ニュージーランド市場への企業進出をサポートしています。日本に限らず中国や韓国など、ニュージーランドを通じて輸出入ビジネスを展開する世界中の企業のパートナーであり、輸出入のエキスパートなんです。
私の人生、10年後、20年後、このままでいいのか。
ニュージーランドに来るきっかけは、日本での社会人生活が10年目にさしかかった頃。メディアプロモーションやマーケティングの仕事に従事していました。やりがいのある仕事でしたが、ある時自分の感性に危機感を抱いたんです。音楽業界で、アーティストのプロモーションをする会社だったのですが、この仕事はセンスがすごく重要。10代のアーティストと話すと、やっぱり若い方のほうが感性が豊か。自分が40歳、50歳になってもこの仕事を続けられるのか疑問に思いました。あと、英語ができないことがずっとコンプレックスで。仕事柄、英語に触れる機会が多く、海外のアーティストを担当することもありました。でも、私は全部通訳さん任せ。人生一度しかないんだから、ここで私の人生を変えてみよう!と思って30歳を境に海外に行く決意をしたんです。
学んだ知識は、今の仕事でフル活用
日本の生活が忙しすぎたので、留学先には静かで、ゆったりとして、景色が綺麗な場所という基準でクライストチャーチを選びました。まずは語学学校で英語の勉強をスタート。約9ヶ月、朝から夜まで英語漬けの日々でした。バスの通学時間も単語を暗記とか。初級レベルからのスタートでしたが、IELTS6.0を取得し、その後CPIT(HYPERLINK "http://www.asac.co.nz/school/language/christchurch/cpit"クライストチャーチ国立工科大学)の会計学コースに進学しました。現地の生徒ばかりだったので授業がとてもハードでした。しかし1学期が終わった頃にクライストチャーチで地震が発生。勉強を続けられなくなったので、オークランドにあるWhitireia(フィティレイア国立工科大学)に転校しました。学校でニュージーランドの産業構造や主力企業について学んだことは、今の仕事でとても役に立っています。また、税法や貿易、会計学の基礎も、輸出入ビジネスに携わる今のポジションには欠かせない知識ですね。
アルバイトからフルタイムの仕事へ
New Zealand Trade Centreでは、学校に通っている間からアルバイトとして働いていました。最初はデータ入力の仕事を担当。その次に簡単な経理の仕事を任せてもらいました。ある時、日本でのマーケティングの経験が生かせるんじゃないかと思って、「日本へのマーケティングを担当させてほしい」と、上司に提案してみたんです。そしたら、快く任せてくれて。日本でのNew Zealand Trade Centreの認知度を高めるために、WEBサイトやFacebookを活用して日本のバイヤーに情報を発信しました。企業リストを作成して、プレスリリースを送ったりしました。結果この時の働きが認められ、フルタイムで採用されたのです。最近、その時にコンタクトをとった日本企業から反応があって。自分の働きぶりが形になっていくようで、さらに嬉しいですね。
貿易以外の分野でも、企業活動をサポート
我が社は輸出入をサポートする会社ですが、実はそれ以外にも、企業のビジネス活動をお手伝いするサービスを提供しています。例えばレンタルオフィスサービス。時間単位でオフィスや会議室を貸し出しています。新規立ち上げの企業や、海外から進出してくる企業に需要がありますね。ビジネスを始める方向けのスタートアップセミナーなども行なっています。また、今後はブランディングリサーチにも力を入れて行く予定です。商品に対する日本人の意識をリサーチしたり、お客様からのフィードバックを企業に伝えたりといったことです。私はこれらの仕事も担当しています。事務や経理のサポートもするので、日本での社会人経験やニュージーランドの学校で学んだことを活かすことができて楽しいですね。現在は、中国からビジネスの種を求めてニュージーランドに視察にいらっしゃる方が多いです。New Zealand Trade Centreは、企業様の要望に応じてサービスを提供しているので、まずは気軽に問い合わせてほしいですね。
Happyな40代を目指して
ニュージーランドで永住権をとることは特に考えていません。私にとって、ここは学んで行く場所。いまの仕事を通じてさらにステップアップして、貿易の分野でエキスパートとして成長したいです。この先、色んな国にも行ってみたいし、この経験を生かして日本で貿易の仕事に携わるのも素敵だな、と思います。40歳、50歳になった時にさらに幸せを感じる人生を歩んでいきたいです。
この記事を読んで、ビジネスを学ぶ留学をしたい、Whitereiaへ行ってみたいとお考えの方は、下記のお問い合わせよりイーキューブのキャリアアップ留学センター「イースクエア」までご連絡ください。

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