IELTS(International English Language Testing System)は、ニュージーランドやオーストラリアをはじめ、その他の英語を母国語とする国で永住権を取得したり、専門学校や大学に入学したりする際に必要とされる英語のテスト。General とAcademicの2つの種類のテストがあり、それぞれReading, Writing, Speaking, Listeningの4つの技能のテストがあります。それぞれの技能に最低0から最高9.0まで0.5ごとに点数が出され、平均値がIELTSの点数となります。目標となるIELTSの点数は、目指すものによって異なります。また、IELTSの点数が必要な学生だけでなく、集中的に英語を伸ばしたい方にもお勧めです。
今回は、“IELTSの点数が通常の2倍のスペードで上がる”と定評のあるIELTS担当のPete Jones先生とPaul Dixon先生に話を聞きました。NZのIELTS業界で一目おかれているこの二人。IELTSへの熱の入れようは独自のIELTS教材を作ってしまうほど。過去の問題を徹底的に分析し、学生の上達結果を調査し、短時間で効率的にIELTSの点数を上げることへの執念は半端ではありません。
【Profile】
Pete Jones ピート・ジョンズ (右)
NZLC IELTS マネージャー
1972年イギリス生まれ。イギリス、オープン大学で科学を専攻。英語教師、教育機関のカウンセラーを経て、2003年にニュージーランドへ。NZLCは2013年から教鞭をとる。
Paul Dixon ポール・ディクソン (左)
NZLC IELTS シニアティーチャー
1982年イギリス生まれ。オックスフォード大学で政治、歴史を専攻。英語教師、政府機関での職を経て、2013年7月NZLCへ。マネージャーのPeteの右腕となり、IELTSコースを引っ張る。
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Pete Jones先生:2013年よりNZLCの新しいIELTSプログラムを手がけました。これは私が長年培ってきたIELTSの経験と情熱、そして真剣に学生の上達を望むNZLCが組み合わさって出来上がった今までに全くない形の集中IELTSコースです。この1年間で、IELTSの調査団体が発表している通常の期間の半分でNZLCの殆どの学生は0.5ポイントを上げる実績を作りました。
1:3レベルのIELTSコース
現在3つのレベルのコースを設けています。IELTS1は4.0-5.0を、IELTS2は5.0-6.0を、IELTS3は6.0-7.5以上を目指すコースです。NZの多くの学校でIELTSのレベル分けがされてないのですが、例えばIELTS1はPre IntermediateからIntermediate程度、IELTS3はAdvanced程度の英語力です。その全く違うレベルの人たちが一緒のクラスで効率的に勉強できるはずがありません。レベルが低い学生達は、レベルが高い学生に圧倒され自信を無くしてやる気を失ってしまう原因ともなってしまいますし、逆に、レベルが高い学生はもっとテンポを早くより難しい教材にチャレンジしていかなければなりません。レベル分けだけではなく、私たちは、違う国の学生の弱点もきちんと理解しています。例えば、日本人の学生で、IELTSのスピーキングのスコアが5.0で、この学生の1つの大きな弱点が発音で特に“l”と“r”だとしましょう。NZLCでは、この学生には実際の試験の大きなプレッシャーの中でも、しっかりとこの発音を克服することができるように指導をしていきます。ほんの少しした事ですが、このようなヒントがダイレクトにスコアアップに繋がっていくのです。
2:先生も研究し続けている
現在10人のIELTSの先生がいます。午前中がReadingとWriting、午後がSpeakingとListeningに焦点を当てて勉強していきます。5週間が1つのサイクルとなっており、午前と午後の2人の先生が担任となります。この10人の先生の管理をするのも、IELTSマネージャーの仕事。全IELTSの先生が、ケースやレベルごとに、今まで蓄積してきたデータと経験をもとに、どのように教えることで、学生のやる気を盛り上げられ、効率的にIELTSのスコアを伸ばすことができるか常に研究し続けています。
3:IELTSの試験とはどんなものか理解する
現在のIELTSの主流の教え方は、IELTSの過去問をとにかく解いていき、Writingを何度も書き、それを添削してもらい、IELTS点数アップのテクニックを習うというものです。このやり方だと学生達が疲れ切ってしまいます。IELTSを勉強する人はAcademicを取ることが多いので、新しい単語や今まで読んだことのないようなトピックがたくさんでてきます。これに加えて山のようなReadingやWritingを学生にさせてしまうと本当に疲れきってしまうんですね。上達を感じる前に疲れてしまってはやる気が上がるはずがありません。興味を持たせながら、理論的に学生達に教えていきますので、どうして間違えているのか学生達は理解しながら授業を進めていきます。例えば、まずIELTSの5.0と6.0のWritingの違いについて教えます。それをしっかりと理解してから、Writingさせて、をれを分析し、IELTS5.0程度のWritingであれば、何をどうしたらIELTS6.0になるかを学生達と一緒に考え、そしてIELTS6.0のWritingを出来るように指導していきます。
Academicリーディングでも、3つの問題文を60分で読み、計40問に答えなければなりません。1問に対し約1分の時間しかありません。ただ、難しい問題でも簡単な問題でも点は同じなわけですから、読んで分からない難しい問題に時間を取られすぎるよりも、別の問題に移って、IELTS点数アップにつなげていくといったテクニックもあります。このような小さなヒントが大きく点数を上げていく要素でもあります。
4:フルタイム・クローズド集中型クラス
IELTSで0.5ポイントを上げるためには平均10〜12週間の勉強が必要と言われています。たくさんの学生がNZLCのIELTSコースでIELTS0.5を5週間で上げています。1週間23時間IELTS対策、プラス放課後のスタディー・サポートでIELTS勉強環境を万全に整えます。NZLCでは5週間毎にコース開始日を設定しています。毎週月曜日コース参加としてしまうと、授業を行うスピードが半減してしまいます。これも点数アップの大きな秘訣です!
Paul Dixon先生:個別に教える必要性
5:スタディー・サポート
月曜日から木曜日まで授業が終わった後1時間は、補習の時間となります。このサポートはIELTSの全学生に対して無料で行います。授業内でももちろん、個々の学生に対しての対策を取っていきますが、補習の時間はIELTSの先生が常駐しており、学生一人一人に合わせた効率的な補習をしたり、ポイント講習会を行ったりします。
学生それぞれで全く異なり、4つのテストの中で最も点数が取り難いといわれるWritingも、スタディー・サポートでレベルアップできます。また、試験を目前とした学生達にはエクストラでSpeakingテストの訓練を入れたりもしますし、精神面のサポートも行っていきます。
6:フリップボード(オンライン図書館)
皆IELTSの点数を伸ばしたいとは思っているのに、意外に宿題以外で授業後に英語を読む時間が一般的に少いことが私の経験で分かりました。この理由の一番は“面倒くさい”、そして2番目が“何を読んでいいか分からない”というものでした
“面倒くさい”と感じるのは、自分のレベルより難しすぎたり、つまらなかったりするからです。“何を読んでいいかわからない”というのも、ごもっとも。今の世の中雑誌から新聞、インターネット、図書館など読むものがありすぎて、何を読むことでIELTSの点数アップに繋がるかなんて、調べるだけで頭が痛くなっちゃいますよね。
そこで、私は学生が面倒くさがらずにIELTSのスコアアップに必要な記事を集め、NZLCのIELTSのレベルに沿って3レベルに分け、雑誌をめくるような感覚で読めるようにしたNZLC IELTS ウェブ図書館(フリップボード)を作りました。今の時代、殆どの学生はスマートフォンを持っています。これだとバスに乗っている時間、友達を待っている時間など、ちょっとした時間を有効的にReading楽しんでもらうことができます。毎週更新していきますので、いつも新鮮でおもしろく、且つIELTSに役立つ内容になります。最近では宇宙旅行はお金の無駄遣いかどうかを取り上げた記事を掲載しました。フリップボードは授業中でも教材として使用することもありますし、スタディー・サポートの時間でも使用することがあります。学生達はおもしろい内容の記事にはコメントをしてくれ、そこでもまた会話が弾みますし、楽しみながら勉強ができるので皆に利用してもらっています!
PeteとPaul二人の使命: IELTSで目標とするポイントをクリアすることは人生の一大転機ともなります。たくさんの人にとって、IELTSは次の人生へのパスポートの役割を果たします。ある人は大学入学、ある人は大学院入学、またある人は永住権取得など、それぞれの目的を達成するためのクリアしなければならないハードルです。そのハードルをできるだけ短い期間での勉強でクリアさせることが私達の使命です。
この記事を読んで、NZLCのIELTSコースに興味がある方は、下記のお問い合わせよりイーキューブのキャリアアップ留学センター「イースクエア」までご連絡ください。

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