Vol.42 Career up in NZ ニュージーランドのツアーコーディネーター |
クライストチャーチには、大手旅行会社を含め数多くの旅行関連会社が存在している。スローン令子さんは、自らが体験した経験を生かして南島を中心としたオリジナルツアー、ウエディング、留学手配などをひとりひとりのニーズに合わせて手配している。 ![]()
Reiko Sloan
愛知県豊橋市出身。武蔵野美術短期大学テキスタイルデザイン課卒業後、北欧に短期アート留学。その後東京にてウインドウディスプレイの仕事に専念。88年ワーキングホリデ-ビザにてニュージーランドへ来る。ニュージーランド、オーストラリア、日本で観光関係の仕事を経験。96年オリジナルツアー、ウエディング、留学手配等を扱う会社を設立し現在に至る。クライストチャーチの語学学校サザンイングリッシュクルーズの日本人カウンセラーも兼任している。 ニュージーランドとの出会い
私は88年、オークランドにワーキングホリデーで来ました。武蔵野美術短期大学テキスタイルデザイン課卒業後、北欧に短期でアート留学をしたときに海外や 外国語に興味を持ったことがこの国に来るキッカケとなっています。それは一緒に北欧に行っていた先生が英語とスウェーデン語を流暢に使って、現地の人と楽 しそうに話しているのを見て、なんてかっこいいのだろうと思ったからです。帰国後、インテリアデザインやウインドウディスプレイの仕事に就きましたが、留 学以来、海外旅行に行くことが楽しみになっていた私は毎年会社の休みを利用して短期でいろいろな国に遊びに行きました。ですが、各国に行く度にいろいろな 国の人と出遭うのですが、英語が話せなくて友達になりたくてもなれず残念な思いをしていたのです。そして、英語が出来たら、もっと人生が楽しくなるだろう なあと思っていたある日、立ち読みをしていた本の中でワーキングホリデー制度の存在を知ったのです。すぐに私はそれに飛びつきました。そして、オークラン ドに来たのです。渡航前、ニュージーランドで暮らしはじめたら、簡単に英語が分かるようになり、仕事もすぐに見つかるだろうと思っていました。ですが、とんでもありま せんでした。ニュージーランド人の早口英語をまったく理解できませんでしたから、仕事どころではありませんでした。 旅行業界へ その後、ニュージーランドでのワーホリ生活を終えてから、オペアとしてオーストラリアへ渡りました。しばらくしてガイドとして働くことになりました。経験がまったく無く、在住歴が少ない状態ではありましたが大手旅行会社のガイドの仕事に就くことができました。案内する言葉は各自で勉強して考えるように言われ、1、2回だけ先輩についてツアーに入ったら、すぐに本番になりました。大型バスの先頭の座席に座り、マイクロフィン片手に、緊張で手が震えながらも、必死で何か しゃべってみました。オーストラリアに来たばかりでしたから、お客さんにこちらのことをいろいろ質問してきたらお終いだと思っていましたが、しばらくして そんなことは心配しなくてもいい事が分かりました。なぜなら最近は日本からの団体ツアーも、「スロートラベル」とかが提唱されるようになり、1ヶ所滞在型 なども多く出ているようですが、当時の団体ツアーはニュージーランド、オーストラリア両国をまたにかけ、国から国へ、都市から都市へ疾風のごとく、駆け抜けるツアーが 多くありました。しかも毎日早朝出発が多かったこともあってお客様は心底疲れきっていたのです。そのため、日中はバスの中で気持ち良さそうにスヤスヤ居眠りしている方が圧倒的に多く、質問などほとんどされなかったのです。 会社設立
オーストラリアにいる間、国際結婚をした私は主人といったん日本に帰り、日本で旅行会社や英会話教室の講師などのいろいろな職種を経験しました。そして、 今までに体験したさまざまな経験を役立てたいという思いから、96年、クライストチャーチに戻ってきて、観光関係の会社を設立することになりました。会社 を作るのは初めてでしたので、当然戸惑うことばかりでした。主人と協力しながらも、最初の3年くらいは試行錯誤の連続でした。「Eメールって何?」という 状態の時に、友人が会社のWEBサイトを作って、早速それを見た方から申し込みがありましたがEメールでのやり取りがうまくいかず、結局FAXを使って応 対するということもありました。また、相場から比べても手数料があまりにも安かったことでかえって、怪しげな会社だと思われるということもありました。 ユニークな企画
せっかくこの国へ来ていただくので、なるべく多くのニュージーランド人と直接触れ合うことができ、安全でゆったりした思い出深い旅を楽しんでいただけるように普段から心がけています。 やりがいのある仕事
来年で会社を設立してから、10年目になりますが、ここ数年はいろいろな方の紹介で、それぞれの専門分野で活躍されている方や、永住希望の方の視察など、 特別企画をやらせてもらえる機会に恵まれました。目的を持って来られる方々の手配はやりがいがあって面白いので、つい力が入ります。時にはハプニングなど もあり、大変なことは尽きませんが、お客様から「無事に帰りました。ニュージーランド最高でした。また行きます。」などのEメールをいただくと本当に嬉しく、さらなる やる気が沸いてきます。是非とも案内したい、とっておきの場所や、会って欲しいステキなニュージーランド人達。また、自分達の仕事が楽しいと感じていられ る限り、これからもマイペースに、できるだけ質の良い仕事を続けて行きたいと思っています。 ツアーコーディネーターになるための留学やツーリズム留学をしたい、体験したい、資格を取りたい、この分野で仕事をしたいと言う方はイーキューブ留学セクションまでお問い合わせ 下さい。 お問い合わせはこちら |