Vol.58 自由時間 ニュージーランドの就職必勝法 |
本領発揮とばかりに、近年ニュージーランドの様々な業界への躍進が目立つ日本人。「何ができるかではなく、誰を知っているかが大事」と言われるニュージーランドの就職で、優れた能力とニュージーランドで築いたネットワークを武器に、日本人がローカルへぐんぐん進出している。そんな成功者たちのように、ニュージーランドで仕事を獲得するには、やはり如何にニュージーランドを理解して就職活動をするかというのがポイント。そこで、「ニュージーランド式の就職活動って?」と疑問を持つ人たちに、たったの3回のコースでその疑問を解決してくれる就職サポートのワークショップ『イングリッシュ@ワーク』の修了生たちに、ニュージーランドでの仕事を獲得した経験談を語っていただこう。 ![]() 須藤 可奈子(右) 1976 年生まれ。神奈川県出身。中学校卒業後、理容室で4年勤めながら理容師の資格を取得。同系列の美容室で4年間働きながら美容師の資格を取得。メイクスクー ル卒。広尾のサロンで3年間働いている間に、着付けも学ぶ。東京美容専門学校の講師として働く。今年4月、ニュージーランドに渡航。Auckland English AcademyのEnglish@Workコースを修了後、メンズサロン『MENS WORKS』で現在働く。 MENS WORKS Ph: 09-358-4898 Little High Street, 55-57 High St, Auckland City Satomi Yamasaki 山崎 里美(左) 1979 年生まれ。岡山県出身。関西外語短期大学卒業。通信販売会社の化粧品部門の企画・営業・広報で6年間働く。今年4月、ニュージーランドへ渡航。Auckland English AcademyのEnglish@Workコースを修了後、オークランドの日本レストラン(100%英語環境)で3ヶ月働く。今後は南島でワーキングホリデー生活を満喫する予定。
須藤 可奈子さん 中学校卒業と同時に、理容室で働き始めた可奈子さん。働きながら、通信教育で理容師の免許を取った後、理容室と同じオーナーが経営している美容室へ異動。そこで働きながら、美容師の資格を取得した。その後、可奈子さんはメイクスクールへ通い、その学校のメイクの先生に引き抜かれ、彼女のヘアサロンへ移った。 「そこで3年間働いた頃に、サロンワークから離れたいと思うようになって。私は通信教育で理容師と美容師の勉強をしたので、美容学校の昼間生はどんな勉強 をしているのか興味があったんです。それに職場で後輩を教えるのも好きだったので、東京美容専門学校の先生になりました。」サロンで働きながら、着付けも 習っていた可奈子さん。「クラス担当制の学校だったので、パーティ用のアップ、着付け、ネイル、カット、パーマ、フェイシャル、カラーリングなど全て教え ました。学校には、色んな学生がいて楽しかったですね。学生から教わることも多かったです。生徒の反応を見ながら、生徒が理解し易い教え方を考えたり。学 生は、固定概念が無いので、作るスタイルが斬新でしたしね。」理容と美容の道で約15年間のキャリアを持つ彼女はまた、中学時代から、英語を話して生活を したいとずっと考えていたという。「日本では、理容と美容の免許を取った後に、英語の勉強を始めて、外国人の友達を増やして英語環境をつくるように努めて いましたね。勤務先のサロンも広尾で、大使館が周りにあり、外国人のお客様が多くて、英語を使わないといけない環境でした。」 ニュージーランドで仕事獲得
「ワーホリは年齢制限があるので、そろそろ海外へ行こうと思い、美容学校の英語クラスの先生に相談していました。その先生はキウイで、彼の話からニュージーランドは素敵な国だなと思い、ニュージーランドに行こうと決めました。そして、いろいろ調べていくうちに、ニュージーランドのある英語学校に就職サポートのワークショップ『イングリッシュ@ワーク』という3回コースがあることを知りました。ニュージーランドで仕事をしたいと思っていたので、このコースに参加しようと即決。」今年4月にニュージーランドへ来た可奈子さん。 「『イングリッシュ@ワーク』コースの先生は、前もって私の情報を下調べして、私が美容室に就職したいことが分かっていたので、1回目の授業の時に新聞の 美容室の求人欄を用意してくれていました。授業では、求人欄の略された表記の意味や、どのように見ればいいのかを学びました。2回目の授業では、履歴書の 書き方や電話のかけ方など。3回目は、面接の練習とカバーレターの書き方でしたね。ちょうど3回目の授業の頃でした。通っていた学校のオーナーが、同じビ ルに入っている美容専門学校の方に私のことを話してくれて。その後すぐに、その美容学校の先生職の面接が入りました。実際の面接での会話は、授業ほど堅苦 しいものではなくリラックスでき、履歴書と私の作品の写真を見せたら、面接官の方々がいい意味で評価して下さって。ただ、生徒はスラングも使うし、英語が 早いので、先生として働くためには、もう少し語学力を向上した方がいいということで、まずは現場で働くことを勧められ、サロンを紹介してもらいました。そ れが今のサロンなんです。サロンの面接では、履歴書よりも、英語でお客様の希望を理解して、その通りに髪型を仕上げることができるかという実技の方が重要 のようでした。」コース中に見事に仕事をゲットした可奈子さん。「自分を最大限にアピールするために作成したニュージーランド式の履歴書は、実際の面接ではあまり必要 ではなかったのですが、面接時の自分の支えになりました。将来的にニュージーランドでどうして行きたいのかをクリアに書いたり、また一般的なことですが、ニュージーランドでは自分 を売ることが大事なので、自分のことを誉めたたえて書きましたね。オークランドに知人のいなかった私にとって、最も心強かったのは、学校のサポート力が強 いことでした。私は、コンピュータを持っていないので、手書きの履歴書を先生がパソコンで作り直してもくれました。」現在、ニュージーランドで仕事をするという目的を 果たした彼女は、次の目標に向かっている。「今後の目標は、クライアントを自分につけること。そして英語力の更なる向上です。日本に居た時は、西洋人の髪 の方が簡単だと思っていたのですが、こちらで働いてから、決して簡単ではないと思いました。新たな発見もあり、今とても楽しいですね。」
山崎 里美さん 「外語短大に通っていた時に、語学研修でオーストラリアに1カ月間行きました。その留学がとても楽しかったので、いつかまた海外に行きたいなと思っていました。通信販売会社に入社して、企画・営業・広報で6年間働いた頃でした。これ以上働くのが長くなると責任も大きくなり、辞めるのが難しくなるのと、職場は 英語を使う環境ではなかったので、勉強をするのなら今しかないと思い、思い切って会社を辞めてニュージーランドに来ることを決心しました。」彼女のしっかりした話し口調からも、会社で6年間のキャリアを持つことがうかがえた。「海外にせっかく行くのだから、期間は長い方がいいと思い、ワーキングホリデー制度を使用する ことにし、ワーホリで役に立つ勉強がしたいと思っていました。これまで1年間という長期に渡って海外で滞在したこともないし、ニュージーランドでの仕事探しの方法も分らなかったので、就職をサポートするのが目的の『イングリッシュ@ワーク』コースに通うことにしました。」 ニュージーランドで仕事獲得
今年4月にニュージーランドへ渡航した里美さん。「私のニュージーランド生活の目的は、1年間、お小遣いを稼ぎながらホリデーを送るという、正にワーキングホリデーでした。仕事選びの条件は、英語環境で仕事ができること。せっかくニュージーランドにいるので、フルーツピッキングなどニュージーランドらしい仕事もしたいと思っていました。そのことを『イング リッシュ@ワーク』の最初のカウンセリングで先生に伝えました。そして授業では、履歴書の書き方、広告の探し方、電話でのアポイントの取り方、ダイレクトに履歴書を持って行く方法を学びました。履歴書の書き方の授業は、履歴書のサンプルをもらって、それに沿って自分の履歴書を書いて、それを先生がチェックするというもの。広告の探し方は、新聞の求人欄の見方、広告用語の意味、フルーツピッキング求人情報のサイトなどを教えてもらいました。面接の練習は、 テープで面接の会話を聴いて、自分で面接の時に言う台詞を考え、それに対して先生がアドバイスしてくれました。例えば、『英語が少しできる』と言うのでは なくて、『英語が話せます』と自分をアピールするのが大事だとか。」 ニュージーランド留学したい、体験したい、資格を取りたい、この分野で仕事をしたいと言う方はイーキューブ留学セクションまで、お問い合わせ下さい。 |