Vol.85 Career up in NZ |
現在、ニュージーランドでも最大手の監査法人Staples Rodwayで、実務経験を積みながら公認会計士を目指している松堂英斗さん。Staples Rodwayでは、求人広告を掲載すると応募総数が600通にも上るといい、そんな中、英斗さんは2008年の新卒採用者9人のうちの一人となった。だが、NZの公認会計士としての道のりは長く、さらに3年以上の経験と2回の試験合格が要される。英斗さんの目標は、まずこの一次試験を突破することだ。
語学学校からオークランド大学へ
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オークランド大学卒業後、2008 年新卒で入社。大学では会計をやっている日本人学生には殆ど出会わなかったという。
沖縄の高校を卒業した頃、ちょうど友人が一年間のアメリカ留学を終えて地元に帰って来ていたんです。話を聞くと、彼は見違えるように英語が上達していて、その時にすぐ「僕も留学しよう」という目標ができました。いろんな国が候補にありましたが、沖縄ののんびりとした生活から、言葉の通じない都会へは大変かと思い、ニュージーランドの南島のティマルという町で4ヶ月語学学校に通うことにしました。そしてその後、さらに南下しインバーカーギルでも4ヶ月英語を勉強しました。 ![]()
会社で日本人は英斗さんのみだが、マネジャーのアネットさん(プロフィール写真:左端)も日本語で対応できる。
留学生生活が終わる頃、もっとNZに居たかったのでワーキングホリデービザを取得し、その後はオークランドでキャビネットメイキングアシスタントとして働きました。ワーキングホリデーメーカーとして自由な生活を送っている間ずっと今後どうしようかと考えていましたが、僕はずっと前からビジネスに興味があり、何か将来に繋げられる準備をNZでしたいと思っていたんです。そうして、どんなビジネスにも欠かすことはできない会計という分野に興味が湧きました。となると、まずは勉強です。大学に進学するためには、留学生はIELTSのポイント6.5が必要でした。そのため、シティ内にあるDynaspeakという語学学校で、IELTS試験対策のため3ヶ月間とにかくひたすら猛勉強し、必要な英語レベルを獲得することができました。 会計でキャリアアップ
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Staples Rodway は、世界的に大きな規模の国際ネットワークに属する監査法人。。
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ダウンタウンに位置するオークランド・オフィスからの眺め。ここだけでも100 名以上が勤務する。
Staples Rodway での仕事 ![]()
Staples Rodwayの正面カウンター。
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入社してからもう少しで一年。まずは公認会計士になるための第一歩、PEC I 試験を控えている。
実際のところ、仕事探しの為にいろんな採用情報を見ていた際、永住権もしくはワークビザ所持が条件という会社もたくさんありました。その点、Staples Rodwayはそのようなこともなく、ビザ申請のための手紙をお願いするとすぐに快く書いてくれました。外国人であるということは何の問題にもならない、この職場環境がとても心地良く感じます。
このように公私において充実した生活を送れるのはNZならではだと思っています。日本で言う、公認会計士のような認められたアカウンタントになるにはとても長い道のりがあり、
現在は一年の実務経験後に受験できるPCE Iという一次試験突破を目指しています。当面は、公認会計士になることが目標なので、まだ遠い将来のことはまだ考えられませんが、日々の経験が実となるよう努力をしていきたいです。
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