Vol.95 英語で学ぶ2 大学進学コースからオークランド大学へ留学 |
日本の高校からニュージーランドの大学へ進学するには、必要な条件を満たすよう、準備をきちんと整える必要があります。横浜の高校を卒業した後、ニュージーランドの大学進学を目指して留学してきた米山亮二さんに、ニュージーランド到着からオークランド大学入学までの経緯を語ってもらいました。
ネイティブでない人間同士が英語で分かり合えるおもしろさ。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 高校の2年生の頃から、語学を勉強するのが好きになりました。世界の別々の場所で、それぞれの方法でその国の言葉を勉強をした人間同士が、母国語でないその言葉をコミュニケーションの媒体にして意思疎通を図ることができる、そんなことがとても不思議で、魅かれました。高校卒業後も「外国人と話したい。英語を上達させたい」という思いは強く、日本の大学ではなく海外の大学へ進学する道を選びました。ぼくは一人っ子ですからはじめは両親に反対されました。親は日本の大学に入って交換留学制度などを使えばいいじゃないか、というのでした。でもぼくの意思は固かったのです。自力で情報を集め、自分で留学斡旋機関の説明会に出席し、留学の準備を進めました。そんなぼくを見て、そのうち両親も応援してくれるようになりました。 1年間の大学進学準備コース 去年の5月にニュージーランドに来て、まずは2ヶ月間、語学学校で一般英語を学びました。それから7月、Taylors Collegeの大学進学準備コースであるFoundation Courseに入学しました。日本の高校卒業という資格だけでは、ニュージーランドの大学に入ることはまずできません。ファンデーションコースでこちらの大学に入るための資格、点数を取ってはじめて入学申し込みができるのです。ファンデーションコースでは英語、数学の2科目の必修科目のほか、3科目を選択、計5科目を勉強します。選択科目はいろいろありますが、大学で勉強したい学科によって、それに見合った科目をとるようにします。ぼくは人文学科希望でしたから、経営学、会計学、それにコンピューターサイエンスをとりました。授業は全て英語で行われますから、慣れるまではとても難しかったです。でも、Taylors Collegeのクラスは少人数で、先生方が個々に合った適切な指導をしてくれたおかげで、1年後の最終試験ではラクラク目標の成績をとることができました。オフィスのスタッフもとても親身になって、大学への願書を出す手助けをしてくれました。そして、この7月より、晴れてオークランド大学の大学生となったのです。 Kiwiの学生ともフランス語なら対等 大学での専攻はフランス語。以前から、フランス文学に興味があって、モーパッサンやボードレールを原文のまま読んで理解できるようになりたい、と思っていました。でも、会話には正直言ってあまり興味ありません。それから、これはあんまり他人に分かってもらえないのですが、特にフランスに行きたい、というのでもありません。大学のフランス語の講義は、先生が100パーセントフランス語を用いて行います。まだまだ、ほとんど聞き取れません。それでも、教わっている内容をテキストブックで見ると、ちゃんと理解できます。30人ほどいるクラスで日本人はぼくただ一人。アジア人もほとんどいない、ネイティブ・イングリッシュスピーカーばかりの中で、ぼくはかえって気が楽です。だって、フランス語では皆と全く対等にやり合えますからね。 個人を大切にするニュージーランドの大学生活 ニュージーランドの大学生活は意外と淡白な感じです。全くの個人主義。個々がそれぞれのスケジュールを持っていて、自分で、自分の勉強をきちんと行う。それがまず前提となります。皆、大人です。人にあまり干渉しません。大学のクラブやサークルはあるにはありますが、日本の大学のような感じではありません。友達を作るのもなかなか難しい、といえばそういえます。現在は試験中。ぼくは3つの試験を受けます。それが終わったら3ヶ月間の夏休み。日本に一旦帰る予定ですが、その間に高校時代の友達とお互いの大学生活を比べてみたいです。来年の3月からの新学期は、大学の寮に入ってニュージーランド大学生活の別の側面も体験したいと思っています。とても楽しみにしています。 ![]() ![]() |