Vol.96 英語で学ぶ2 ニュージーランドへ親子留学 |
10月より、再びクラスルームに戻った小林京子さん。9歳になる香名子ちゃんのお母さんだ。ニュージーランドに母子留学を始めて3年目。今年、京子さんが選んだのは、香名子ちゃんが生まれるまえに志していたお菓子作り、パティシエの道。インターナショナルなクラスメートに刺激されながら、新しいスキルを学ぶ喜び、充実した毎日の様子を語ってくれた。
娘のために渡航したニュージーランドが好きになって。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 今から6年ほど前、娘の香名子が3歳ぐらいの頃です。娘は当時、皮膚が弱くて、毎年冬になると、低温と乾燥が原因のひどいかゆみを伴った皮膚炎をおこしていました。そのときに医師の薦めもあり、季節が逆であるニュージーランドに日本の冬の間に避寒に行く、ということです。ニュージーランドは実際に来てみると、思ったよりも子供を育てるのに環境が良く、私もすっかりリラックスできるので、とても好きになりました。その後2-3回、避寒に来ることを繰り返しましたが、3年前、香名子か小学校に上がる機会に、彼女の将来を考えて主人ともよく話し合い、母子留学に踏み切りました。英語を身につけさせるには、子供が小さいうちの方が良いからです。 3年のつもりが、もうちょっと長く、の気分に変わった。 娘はいま、9歳。すっかりニュージーランドの小学校に慣れて友達も多く、とても楽しく暮らしています。当初、母子留学は3年ぐらいで切り上げて日本に帰る予定だったのが、3年たった今は、もうちょっと長くいたい、という気分に変わりました。香名子にとっては、いま友達とはなれて日本に引っ越すなんて、考えもつかない悲しいことなのです。日本にはパパもいますし、遊びに行くのは大喜びなのですが、いざ引越して住むとなると、気が進まないのです。本当のことを言うと、私自身も、いま日本に帰国するのはためらわれ、もう少しニュージーランドにいたいと思いました。そのためにはどうしたらよいか、近い将来、永住権を申請するようになるかもしれない、と思った時、ゴルフを通じて知り合った友人の勧めで見つけたのがCornell Institute of Business & TechnologyのNational Certificate in Professional Cookery Level 4でした。この学校の学期の日程は子供の学校とピッタリあわせてあり、しかも毎日午後1時には終わるので、子供が小さい私にもちょうど都合が良いのです。それもここを選んだ大きな理由となりました。 どこで暮らしても必ず役に立つスキルをゲットする。 この学校に入って最初の週は、先生の言っていることを一言も逃さないよう必死でした。教室に座って授業を聞いているだけなのに、全身が凝り固まってしまう、ハードなスタートでした。緊張の連続、連続。辛かったです。1年間、やりとおせるかどうか、不安になりました。それでも、2週目から、少しづつ慣れていきました。まだコースが始まったばかりの今学期は、授業は全てセオリーの講義です。英語にあまり自信の無い私には、クッキングの授業内容以前に、英語を実践の中で学ぶ、というチャレンジです。20人あまりのクラスメートはたいへん国際的。韓国、中国、ロシア、ドイツ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、そして日本人という顔ぶれを、コロンビア人のマイケルとイギリス人のスティーブンが教えてくれます。ほとんどの生徒が「シェフかパティシエの資格を取ってニュージーランドの永住権かワークパーミットを取ろう」という、はっきりした目的を持っていますから、みんなとても勤勉。バイタリティーがあります。とても刺激されますね。私ももっともっとがんばろう、という気になります。 昔やりたかったことを再びニュージーランドで開始。 結婚して以来しばらくは専業主婦でした。その頃、自分の将来のためにいくつか資格を取るための勉強をしました。そのなかに、フラワーアレンジメントがありました。友人が先生だったのがきっかけで始めたコースではありましたが、私はそれにはまりました。とても面白くて、その講師の資格をとった後も、フラワーアレンジングを使ったテーブルセッティングや、さらに、お菓子作りの学校へ進みたいと思ったものです。ですが、その時期にちょうど娘を妊娠、出産することになり、その希望もそのままお預けになっていました。ですから、現在パティシエのコースを受講しているのは、その頃からの懸案と言えます。ちょっと生意気なことを言うようになった娘も、「ママもよく勉強してる、がんばっているね」と応援してくれます。来学期からいよいよ待望の実技授業が始まります。とても楽しみにしています。 |