Vol.58 Career up in NZ オークランドのホテルに就職、マネジャーに |
言葉は、人と人の架け橋
「英 語が好きになったのは、中学生の時に通い始めた英語の塾がきっかけでした。その塾に通うまでは、英語は大の苦手だったんです。教科書を使った勉強が嫌い で。それで親がどうにかしないといけないと思ったらしく、周りの方から、ブリッジ・イングリッシュスクールという良い英語塾があると聞いてきたんです。そ れで、私はそこに通うことになりました。英語で橋はブリッジですが、塾の名前の由来は、『言葉は、人と人の架け橋』ということ。その塾に行き始めて、英語 に対する考え方が180度変わりました。楽しみながら英語を話せて聞けるようにする教育方針で、耳を発達させれば英語は話せるようになるというのが校長先 生のポリシーでした。英語劇やスピーチコンテストをしたり、クリスマスパーティ、ハロウィンパーティなど行事も盛り沢山で、塾に行くのが本当に楽しくかっ たんです。ホームステイツアーもあって、私はそれで二度NZへ来ました。そしていつしか、英語がもう少し話せるようになって、仕事に結びつけることができ ればいいなって思うようになりました。」と当時を振り返る有香さんは、現在スタンフォードプラザのリザベーション・レベニュー・マネジャーとして働く。 温かくて素晴らしいおもてなし
「NZ は安全だし、初めて来た外国で、いい思い出が詰まっていて、私にとって特別な国なんです。それで、21歳の時にまたNZに来て、英語、ホスピタリティのレ セプション・コース、それからAUTでアドミニストレーションを勉強していました。その頃です。将来、ホテルで仕事がしたいと思ったのは。きっかけは、友 達と2人で行ったフィジー旅行でした。宿泊先のリゾートホテルの支配人は、淡路島でホテル経営をしている友人がいて、お互いに従業員を送ってクロストレー ニングを行っていて。親日家の彼は、日本人客の私たちを彼の村やモーニングマーケットに連れて行ってくれて。ホテルのスタッフもみんなフレンドリーでした しね。私も彼らのように、人を温かくもてなすことができれば素晴らしいなって思ったんです。」 人との出会いが成長に繋がる
「ホ テルで働いていると色んなハプニングがありますね。」いつもと違う特別な時を過ごすホテルでの出来事もまた、ドラマの世界のようである。「例えば、窃盗。 まとめて置かれている団体客の荷物を、ほんの僅かの隙に取っていくとか、食事中のお客様のバッグから財布を盗むとか。この手の犯人は、周りに溶け込むよう な目立たない服を着ているんですよ。ただ、セキュリティカメラには残っているので、犯人の情報がホテル内では知らさるようになっています。他には、子供の 団体が泊まって、暴れて壁を壊していったこともありますね。また、日本の女子高生の団体が宿泊された時に、ホテルのポーターが部屋に閉じ込められたことが ありました。女子高生のお客様から、『荷物が届かない』とフロントに電話がかかってきて。キウイの男の子のポーターが部屋に入ったら、女の子が5、6人い て、後ろでドアが閉められて。アジア人の女の子に囲まれて、言葉も分らないし、トランシーバーのような電話で、半泣き状態で『捕まった。助けてくれ。』と オフィスに連絡を入れてきました。その翌年からは、ポーターが女子生徒の部屋へ行く時は2人で行くということになりました。 スタンフォードのリニューアルの背景そして、新しく誕生
現在のスタンフォードの建物は、1985年7月にリージェントホテルとして誕生。約10年前にスタンフォードプラザ・オークランドとしてスタートを切っ た。「これまで大きなリノベーションをしたことがなく、今年6月にスタンフォードプラザ・オークランド全館を一斉に閉めて、改装工事を行ったのですが、こ れはオーナーのお客様への配慮なんです。基礎工事をするため、騒音がすごいんです。音がうるさいということは、ホテルに来てリラックスをされるお客様に とっては最悪です。工事用の幕も張るので、景色も無いですし。お客様にかける迷惑を第一に考えて、全館一時閉鎖という判断に至ったようです。」 10月はオープニングスペシャルで贅沢なひと時を
「10 月はオープニングスペシャルで、全館かなり力を入れています。スタンフォードのウエブサイトからオンラインで、10月期間限定で、週末に限り『ナイト・オ ン・ザ・タウン』パッケージを特別料金でご奉仕させていただいております。他にもスタンフォードでしかない『レイジー・デイズ』も、10月に限り割引料金 になっています。この機会に是非お試しください。気軽に楽しんで頂けるものでは、まず優雅なティタイムをイメージする英国式の『ハイティ』。3段のケーキ 皿にイギリスの伝統菓子やサンドウィッチが盛られたハイティが、以前のものより質が良くなって復活。新しいデザートでは、『チョコレートファウンテン』。 噴水のように流れ出すチョコレートにフルーツをディップする、チョコレートフォンデューですね。」有香さんの『リニューアルオープン』の話は、旅行者だけ ではなく、オークランドに住む日本人の心も弾ませる。 プロの接客技術を学ぶホスピタリティ留学をしたい、体験したい、資格を取りたい、この分野で仕事をしたいと言う方はイーキューブ留学セクションまで、お問い合わせ下さい。 |