Vol.13 自由時間 ニュージーランドでスキューバダイビング |
和代さんがスキューバダイビングをするきっかけは2002年2月ご主人の仕事の都合で家族一緒にニュージーランドに移り住んできたことだった。
「ニュージーランドに来て、子供達の学校の手続きなどが終わり、1ヶ月ほど過ぎた頃、突然ポッカリと自分だけの時間ができてしまい、何かやろうと思いました。 子育てなどで今までなかなかできなかったスキューバダイビング。時間に余裕ができたオークランドで挑戦してみることにした。 「ただ、水の中という恐怖心があったため、内心できるかどうか不安でした。まずは電話で問い合わせをしてみようと思い、日本人インストラクターがいるダイブショップに連絡しました。問い合わせの電話では、時間をかけて丁寧に説明してくれましたし、決心が固まったのは『一緒にもぐりましょう』という力強い言葉でした。その後すぐ申し込みをしてスケジュールを決めていただきオープンウオーターコースに参加する事になりました。このコースは初心者が水中を安全に潜るための知識を勉強して、いくつかのスキルを練習する入門コースです。日程は4日間です。最初の2日間は午前中に講習を行い、午後にはプール実習、その後の2日間は海洋実習といった具合です」 講習前に予習を行うように日本語の教材を渡され、教材を読み進めていた和代さん。そして初日が訪れた。
「本を読み進めると水の中でマスクが外れた状況からマスクをつけなおすといったことやレギュレータ、BCDと今まで聞いた事もない機材の名称や専門用語が次々に出てきました。大丈夫なのかという不安が膨らんでいきました。 プール講習では器材のセッティング、シュノーケルの使い方、潜るときの耳抜き、マスククリアー、浮力コントロールなど多くの課題をこなすこととなる。
「器材のセッティングでは水中でのトラブルを最小限に押さえるために、器材に不備がないかを十分確認しながら行いました。レギュレーターからちゃんと酸素が出るかとかボンベにどれくらい酸素が入っているかをメーターでしっかり確認します。ダイビングをする上では酸素があるということは大変大事です。水中で酸素がなくなるという恐怖から人はパニックになり、大きな事故にもつながるのです。参加した人達は初めて水に入るのでこれでもかと言うくらい念入りにチェックしたのを覚えています。 次第に水にもなれ課題も順調にこなしていった和代さん。海に場所を移しての実習を行う事となる。
「プールでやった事の復習ではあるのですがちょっと緊張しました。何かあったらすぐに上がれるプールと違うので習った事を確認しながらゆっくりと海底に向かいました。海底につき、ふと気がつくと私の目の前を小さい魚が横切ったのです。その時、初めて私は水中にいて息もしっかりできているという実感がでてきました。プールに比べて開放感あふれる世界が広がっていたのです。
スキューバダイビングの魅力にとりつかれた和代さん。アドバンスドオープンウォーターコースでは海の中でコンパスを使ってナビゲーションをする方法やサーチ&リカバリーという人やものを探したり水上に上げる方法、時には宝捜しを行うための手段を学ぶ。また水深30mまで潜る、ディープダイビングも経験。
「講習中にインストラクターの方に教えていただいたのですがニュージーランドは北島と南島でも違ったダイビングが楽しめるそうです。オークランド近くのリトルバリアでは浅いところや深いところと地形にとんだポイント、ゴートアイランドのようなマリンリザーブと呼ばれる保護されたポイントは多種多様の魚が見れることが魅力になっているそうです。南島のミルフォードサウンドではブラック珊瑚というそこでしか見ることのできない生態系があるそうです。 |