Vol.61 自由時間 -ニュージーランドでダイビング- |
『海の活動』を日本で行ってきた植木弥生さん。ニュージーランド発祥の海の活動『Waterwise(ウォーターワイズ)』やダイビングなどを通して、積極的に海の楽しさを自らも体験する彼女。そんな弥生さんにニュージーランドで経験した新たな『海の活動』の体験や発見について語っていただいた。
『 海の活動』が教えてくれた海の楽しさ 「高校時代まではバレーボール、テニス、剣道など部活一本できて、海とはまったく関係のない生活をしていました。大学は、体育の指導に興味があったので教育学部へ進学。現在、私がもっとも関心のある『海の活動』との出会いは、大学一回生が終わろうとしていた頃でした。友人と一緒に高知県の室戸にある少年自然の 家でボランティアをしたのをきっかけに、『海の活動』にのめり込んでいったのです。」と語る弥生さんは、ニュージーランドで海と接しながら幅広く活動する。「少年自然 の家では、ニュージーランドの『Waterwise(以下、ウォーターワイズ)』をモデルにした、子供たちが水に賢くなるためのプログラムを提供。『ウォーターワイズ』とは、1983年にニュージーランドで始まった、水の楽しさと恐さ、安全の大切さを子供たちに教えるために海を活用した総合学習です。その少年自然の家での『海の 活動』を通して、私自身が初めて海の楽しさを知り、子供たちにも私たちの指導を通してカヤック、セーリング、シュノーケリングなどの楽しさを伝えていきた いと思ったのです。それからは、もう馬鹿みたいにはまってしまって。大学が終わるまで週末は室戸に通ってボランティアをしていましたね。4回生の時は住み 込みまでして。他にも、3回生の終わりに友人とニュージーランドに2週間滞在して、『ウォーターワイズ』のセンターを見て周りました。Eメールで『ウォーターワイズ』 のチェアパーソンに連絡を入れたら、親切に返事をいただき、それでいろんな施設を見て周ることができたのです。『ウォーターワイズ』はヨットクラブの機材 等を借りて活動していて、『ウォーターワイズ』のインストラクターライセンス保有者が先生として、カヤックがひっくり返った時にどうするか?など水に対す る安全性や楽しさについて教えていているのです。オークランドではとても盛んな活動で、学校教育の中にも『ウォーターワイズ』を取り入れていることを知 り、大学の卒業論文も『ウォーターワイズ』について書きました。大学卒業後は、少年自然の家で1年間契約社員として働きました。当時の上司が『ウォーター ワイズ』に興味があったことから、研究のためにニュージーランドに一緒に来る機会があり、その時に数日間の講習を受け、『ウォーターワイズ』のインストラクター資格を 取得しました。せっかくライセンスを取得したので、またニュージーランドに来たいと周りの方に話している時に、ワーキングホリデー制度を知り、2006年7月にニュージーランドへ 来たのです。」 『ウォーターワイズ』でボランティア活動 「『ウォーターワイズ』の繋がりで以前から知っていたオークランドにある中学校の校長先生から紹介していただいて、10月中旬から12月上旬までオークランドのウエスタン・ベイ・ウォーターワイズセンターでボランティアをすることになりました。インストラクター約3名が指導し、保護者ボランティア4、5名がヘルプするという形で活動が行われました。」弥生さんはインストラクターとして参加した。「レスキューボートに乗って、セーリングの操船方法やカヤックの漕ぎ方を 指導したり、安全確認などを担当したりしました。この活動を通して、ニュージーランドの子供たちと日本の子供たちの違いを感じましたね。たぶん、それは教育システムの 違いから生じているのかもしれません。ニュージーランドの子供たちは日本の子供たちよりも自由でのびのびしていて、上手く自然と遊べていると感じました。日本では、 『海の活動』は特別な活動という意識が強かったのですが、ニュージーランドではいたって普通の活動で生活面でも、娯楽面でも海は彼等にとってとても開けている存在だと いう印象を受けました。また、この活動を通して多くの方との出会いもありました。初対面にも関わらず、みなさんが私をウェルカムな感じで迎え入れてくれ、 ホスピタリティ溢れていたので溶け込み易く、休憩時間には様々な国出身のインストラクターや保護者の方々と異文化交流ができたのもよい経験となりまし た。」 『海の活動』のひとつとしてのダイビング
「7月から語学学校に3ヶ月間通って、ウォーターワイズのボランティアが始まるまでに時間が少しあったので、念願だったダイビングのライセンスを取ることにしました。『海の活動』の知識を増やすために、日本にいた頃からダイビングのライセンスをすごく取りたかったのですが、経済的な理由で後送りになっていました。ニュージーランドでダイビングをしようと思ったきっかけは、コストが日本よりも安いこともありましたが、語学学校の仲間たちと一緒にライセンスが取れるというのも 大きかったです。またインストラクターが女性ということで、相談もし易く、女性らしい心遣いもあって精神的に安心できることも良かった点でした。」 ニュージーランドの海での体験を日本に還元
「「オープンウォーターのライセンスを取得してすぐにアドバンスに行くと、ダイビングの本数が少なくて技術が安定していないので、数回、ファンダイブへ参加しまし た。ファンダイブでは、イセエビやホタテを取りに行き、ニュージーランドならではのダイビングの楽しみも経験。ダイブショップのオーナーがその場でホタテなどをさばいてくれて食べさせてくれて。そのフレッシュな美味しさは格別でしたね。そしてファンダイブを行ったことが自信に繋がりました。アドバンスは、ダイビングの 幅を広げるためのコースで、内容はバリエーションに富んだもの。私は夜潜ったり、方位磁石を使って潜ったり、ダイブショップのボートで沖にでて潜ったりも しました。ダイビングを始めた頃はバディーを見る余裕もあまりなかったのですが、回を重ねるごとに次第に余裕もできて、アドバンスが終わる頃には体もコン トロールできるようになって、視野も広がっていました。
ゴートアイランド・ダイブ/インストラクター・あきこさん ダイビング留学したい、体験したい、資格を取りたい、この分野で仕事をしたいと言う方はイーキューブ留学セクションまで、お問い合わせ下さい。 |