Vol.7 Career up in NZ ニュージーランドに留学、研修そして就職へ |
地図をもらったときに「はい、どうぞ」と日本語が返って来る。かをりさんはノースショア市のインフォメーションセンターに勤務している。身近なレストランやショップの案内から、ニュージーランド一周旅行の手配まで、業務が多岐にわたっているインフォメーションセンターでのはじめの一歩はボランティアスタッフからだったと語る。
卒業旅行で92年にニュージーランドに初めて来ました。日本では冬の2月にこちらに来ましたので、開放感がある空の色と、クライストチャーチでガイドさんが「庭付き一戸建てが一千万円で買える」と言っていたのが印象的でした。それで96年に学生として戻ってきました。最初の3ヶ月は語学学校へ行ってその後、ユニテックでツーリズムの勉強をすることにしました。 キッカケは友人から聞いたワークエクスペリエンスの話だった。
私もどこかで研修をさせてもらおうとイエローページで片っぱしから旅行会社を調べてリストを作りました。電話でアポイントメントを取っていくのが普通ですが、私の場合は飛び込みでした。 その後、レジデンスビザを申請。その間にワークパーミットを取得し、ビザコンサルタントの会社に勤務した。そして、一年後に再び、ノースショア市のインフォメーションセンターに戻って来た。
私の住んでいるところがデボンポートでしたから、近所のスーパーマーケットで、ボランティアをしていたときに親しくしていたデボンポートインフォメーションセンターのスタッフ達に何度も出会いました。そうしているうちに「今、うちのスタッフを募集しているから応募しなさい」というアドバイスをもらったのです。それを聞いてすぐに家に帰ってカバーレターとCVを書きました。 面接の2日後、かをりは合格の通知を電話で受けた。タカプナとデボンポートのインフォメーションセンターに日本人のスタッフが誕生した。 正式なスタッフになって始めての仕事は今でも覚えています。先輩スタッフに後ろについていてもらいながら行った、オークランドからウェリントンへの電車のチケットの発券業務でした。場所、日付、料金など、一つ一つ確かめながらバウチャーに丁寧に書き込んでいきました。学生時代に勉強したことですが、やはり本番となると緊張しました。今となっては笑い話ですが、その時は手が震えていて、すごく時間がかかってしまいました。全部終わったところで日本語を勉強している先輩スタッフが私に「よくできたね」と言ってくれたのが印象的でした。 インフォメーションセンターの基本業務は各種旅行やバス、フェリー、鉄道の手配、そして観光案内である。しかし、中には本来の業務から少し離れてしまう内容もあるという。
キウイのおばあちゃんから電話で私を指名しての問い合わせがありました。今、私のところに15歳の日本人の女の子がホームスティをしているが現地のキウイと交流をさせたいがどこへ連れて行けばいいか?あなたはどうしていたの?といった内容のものでした。 働き始めてすぐに街の各種のインフォメーションを掲載している小冊子『What’s on』のノースショア版の制作を担当した。
約一年半、担当しました。そのおかげでかなりイベントやお店に詳しくなりました。各ショップやレストラン、団体から寄せられる情報をまとめてタイプアップして、プロの編集者に渡すという仕事ですが、その情報量がとてつもなく多いのです。特に夏場はイベントが重なりますから私の机に資料が山のように積み上げられていました。 オークランドとノースランドエリアのインフォメーションセンターでは毎年、各町のインフォメーションセンターに集まり、そのエリアの視察を行い、相互の情報を交換している。01年はノースショア市がその当番であり、かをりはその受け入れの担当をした。 各地区から集まったインフォメーションセンターのスタッフ約30名を連れてノースショアを周りました。実際にここに住んでいる人はどこに連れて行くの?という質問が出てきそうですが、名所はいっぱいあるのですよ。その時に私が案内したのはイギリスの有名女優が整形手術のお忍びで来るB&Bや高山植物を集めたガーデンなど、その他ガラス細工やペインティングの工房、個人の家ですが、お城が建っているところもあるのです。みなさんが普段、何気なく生活しているこのノースショアにもいろいろなところがあるのです。 私が今、ここで働いているのはワークエクスペリエンスやボランティアスタッフの経験があったからだと思います。特に2度目の面接の時には強くそれを感じました。無給で働くと言うことに関しては私自身あまり抵抗はありませんでしたが、毎週、日本で貯めたお金を少しずつ使うという状態でしたから、やはり経済的には苦しかったです。しかし、観光産業未経験の私が経験を積むにはその方法が一番だったように思います。自分への投資と考えると、それによって得たものは大きかったと思います。 ニュージーランド留学したい、体験したい、資格を取りたい、この分野で仕事をしたいという方は、イーキューブ留学セクション、イースクエアまでお問い合わせ下さい。 |