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Kirsten Taylor
New Zealand Health Shop社長

勝亦 秀彰
Whitireia New Zealand
Bachelor of Applied Arts 留学生

大塚ゆかり
National Technology Institute学生 ほか

Vol.77 時代を飾るキウイ

Tim Cullinaneさん Tim Cullinaneさん
ホスピタリティー学校、英語学校、リクルートエージェント経営

優秀な人材が集まるキーワードは「ハイクオリティ・スタンダード」です
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ワールドバンクの2007年の調査でニュージーランドは世界で2番目に起業しやすい国という評価を受けた。開業コストの低さ(07年時点ではわずか60NZドル)や許可取得の容易さなどがその要因であり、NZ統計局の2006年度のGST納税をベースとした調査では約18万の企業が政府に登録されている。誰もが手軽に会社を起こすことができる反面、人口わずか420万の国では、それをキープするのは並大抵のことではないとも言われている。こうした背景の中、NZをリードする企業のトップとしてさまざまな産業に携わってきたのがTim Cullinaneである。IT、林業、通信、そして現在は教育産業でその手腕を振るっている。彼が運営するNew Zealand Management Academies, FERN English Academy, Red Fish Ltd, の3つはグループ企業として、「未来のNZを創造する」という一つの理念に基づいて運営されている。

海外移住【Profile】
1948年生まれ。ビクトリア大学卒業後、IT、林業、通信と各種のビジネスマネージメントを手がけ、現在はNew Zealand Management Academies、 FERN English Academyの2つの学校とリクルート会社であるRed Fish Ltdを経営。今の自分を子供の頃に想像していましたか?と聞いたところ、具体的な職種は想像していなかったが、常に「自分は成功する」というイメージは持っていた、という答えであった。

ビジネスの道のり海外移住
 大学を卒業した後、私はある会社に就職しました。今でこそIT企業という名称になっていますが当時はまだ、コンピューター会社と呼ばれている時代でした。そこで"sales engineer"の職を経験し、その後、同業種内でいくつかの企業を渡り歩きました。そして気がつくとシニア・マネジャーという管理職の肩書きが名刺に付いていました。この頃には仕事の内容も、技術サイドのことではなく、自分のチームが、あるいは会社全体が、どうあるべきか、どう進むべきか、ということに目を向けることが中心になっていました。

さて、私がIT産業を歩いているとき、ニュージーランドという国は大変な時期にさしかかっていました。1980年代の半ばごろです。財政赤字はGDPの9%にも相当し、インフレ率は2ケタ、経済成長率はほぼゼロ、失業率や債務は増える一方。しかも所得税の最高税率は66%にもなるという、かなり住みにくい国になっていたのです。人間で言えば、今すぐにでも大手術を受けないと、明日生きていられるかどうかわからないほどの大怪我をしているのと同じ状態です。

そこで政府はいわゆる改革を決行し、1985年には政府は国が所有する森林を民間に移す計画をしました。そして1990年にそれらを実行する法人として、Forestry Corporation of New Zealand Limitedを設立したのです。これまでのマネージメントスキルや各方面への人脈のおかげでしょうか、このとき私は同法人のCEO、つまり最高経営責任者に抜擢されたのでした。

私に与えられた課題は北島中央部の18万ヘクタールの森林および、その製材施設の経営を安定させた後、民間に売るというものでした。これまで会社規模で物事を考えていた私に、国としてプロジェクトを動かす機会が訪れたのです。

販売先には日本も含まれており、東京にオフィスを設け、ラジアタパインやダグラスファーなどの木材を商社に卸していました。このときの日本の企業との取引経験は私にとっては、モノにおいてもサービスにおいても、全ての面で高品質であって当たり前、つまりハイクオリティスタンダードというものを実感するいい機会を与えてくれました。

最終的に経営を安定させた結果、この法人は1996年に28億NZドルで民間企業に売却できました。その後はCLEAR Communications (現在のTelstraClear. NZの大手通信会社)のCEOを経て2002年より現職のNZMAの経営を始めたのです。

「教育」という新しい世界海外移住
 それまでとは畑が違う教育という世界のドアを開けたのは、単純に、この国で次の世代を担う人を育てたいと思ったからです。多くの経営者たちとの会話の中でよく、「我々の仕事は、よき後継者を育てることだ」という話がでます。自分の後継者を育てなければ、最後まで仕事をしたことにはならないという意味では、世界共通のことではないでしょうか。それならば、私はニュージーランドという国の後継者を育てようと思い、学校経営を始めたのです。

NZMAはマネージメントとホスピタリティという専門的な技術に特化した学校です。では、なぜこの2つの専門なのでしょうか?マネージメントについては全ての基本になりますし、私自身の経験をそのまま伝えることができる部門です。もう片翼のホスピタリティについてですが、ニュージーランドの産業を観てみますと、10年くらい前から、観光、飲食、宿泊などのホスピタリティ部門の成長率が著しく目立っていました。それだけ雇用の機会も年々、多くなっていると同時に、緊急に優秀な人材が必要になっていることを意味します。共に、これからのNZには必要不可欠なセクションだと思いました。

学校に携わるにあたって、最初に思い浮かんだことは日本の人と取引をしていた時のことで、「質の高いモノを提供すれば、それを必要としている人が自然に集まってくる」という発想でした。経営面でも、学校が提供するサービス面でも、そんな当たり前のことを、当たり前に行う学校を組み立てることを進めました。

そうしているうちに、門戸をもっと開くべきだと思いました。NZMAは専門的な知識や技術を身につける場ですから、入学の際には学生にもそれなりのスタンダードが必要になります。ところが留学生や移民者が多いこの国では、このスタンダードの一部であるコミュニケーション能力、つまり英語力という部分が満たないために、入学を断念してもらうケースも出てきました。ただ、この生徒たちの資質を見てみると、英語以外では、非常に高いレベルの人が多いのです。であるならば、彼らの英語力を補う機関を設けてしまえば、お互いにハッピーになるのではないかと考え、FERN English Academyを同時に運営することにしたのです。ここでは通常の英語教育の他に、English for Hospitality, English for Businessといった次のステップに直結するコースを開設しています。

私はNZMAでこれまでの経験やコネクションを最大限に発揮してきました。もちろん、経営という部分もですが、むしろ生徒たちに「伝える」というところに重きを置いています。その一つは、外で得た情報をすぐに先生や生徒にフィードバックするということです。

私は教育産業というフィールドに立っているので、定期的に、同業の経営者たちとのミーティングを開いています。そこでの話題や交換される情報は比較的、学校と直接関係がある内容が多く、これらは即、先生や生徒に還元しています。

ただ、それだけでは私が携わっている意味がありません。私がやる以上は、これまでの職場から得られたコネクションも最大限に利用するべきだと考えています。ですから、銀行関連、ファイナンス関連、コンピューター関連、輸出関連など、他の業種の知人たちとも積極的に交流を行い、これには旧知の友との間を深めるという意味もあるのですが、そこで得た情報も学校に持ち帰っていますし、学生たちの就職先のコネクションを拓くということにもつながっています。

「教育のその先にあるもの」海外移住

こうした自分のそれまでのビジネスシーンを教育の場に融合させることで、ホスピタリティの現場に即適応できる人材、あるいはマネージメント能力のある人材を育成してきたと思っています。

ただ、この段階で、私の構想は次に広がっていました。それは育成した人材をよりスムースに社会に送り出すことでした。教育というフィールドで、いくらすばらしい人材を育成したとしても、彼ら彼女らが、その力を発揮する場がなければ意味がなくなってしまいます。NZの未来を創るとは人材を育てるだけでなく、社会に送り出さなくてはなりません。

そこで2007年にRed Fishというリクルート会社を設立しました。就職という事柄をより重要と考えたからです。これで私たちが育てた人材、そのほかにもNZで働こうとしている優秀な人材と企業をマッチングさせることが可能になりました。そしてこのRed Fish主催でEmployer of Monthと称したプログラムを行っています。これは毎月一つの雇用先をピックアップして、その会社についてより多くの情報を得ることを目的としています。人事の担当者やマネジャーを招いて説明会を開いたり、実際に企業に訪問して見学あるいは実地体験をしたり、可能な限り、学生と企業の接点を作るのです。これにより、自分が将来どういった環境で働きたいかが、より具体的になります。

「ニュージーランドのアドバンテージ」海外移住
先にも言いました通り、NZのホスピタリティの分野は現在、急成長しています。すでにニュージーランド人だけでは全てのポジションをカバーできない状態に入ってきています。そういった意味ではNZで働くことを考えている人には大きなチャンスなのかもしれません。

また留学生という視点で考えた場合、ニュージーランドは他の国に比べてコスト面でアドバンテージを持っています。一般的にはNZドルの高騰によって他の英語圏、つまりオーストラリア、カナダ、イギリス、アメリカ、などと留学する際の授業料が同等になってきたと言われていた部分もあるのですが、これはあくまで授業料という、コストの一部だけの現象なのです。留学するにはその他の生活費も当然、考慮しなければなりません。トータルコストで比較した場合、ニュージーランドはやはり、一番リーズナブルな国になっています。これは私たちが調査した結果でも明らかです。

学校の中で大切なことの一つに、いい人材が集まるということがあります。そこで切磋琢磨が生まれ、さらにステップアップすることができるからです。そのため講師陣の人材確保にも力を入れていますし、入学希望者のスタンダードもしっかりと設定してあります。そして学生が巣立っていってくれるのは本当に嬉しいことです。海外移住

また、私は学校で単に専門的なことを学ぶのではなく、幅広く対応できる人間になるスキルを身につけてもらいたいと思っています。私自身もIT畑から技術から始まり、マネージメントの世界、教育の世界を「どんなときでもハイクオリティのモノとサービスを提供する」というモットーで進んできたわけですから。これからもこのモットーと共に、学生を通してニュージーランドの未来を創っていきたいと思っています。

留学したい、体験したい、資格を取りたい、この分野で仕事をしたいと言う方はイーキューブ留学セクション、イースクエアまでお問い合わせ下さい。

 

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